これほど待ち望まれたアプリが他にあったでしょうか。

Googleは本日12月13日、IOSアプリ『Google Maps』をリリースしました。iOS6で変更になった「マップ」機能にお悩みのユーザーも多くいるかと思いますが、ハッキリ言ってコレですべて解決! と言いたくなる完成度ではないでしょうか。

これまでの「マップ」機能よりさらに使いやすく、高機能になったGoogle Mapsの登場です。■iOS5時代のマップと全然ちがう!

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まず見た目がスッキリとした印象に変わりました。左はiOS5時代のマップ、右はGoogle Mapsです。検索バーが上部にあるのは、先日アップデートしたGmailアプリと同様。

また、下部にあった「検索」「経路」ボタンはなくなりました。これらの機能は検索バー横の矢印アイコンをタップすれば使用できます。矢印アイコン隣の人形アイコンからは個人設定画面へ。自宅や職場の住所登録、マップの検索履歴の削除などを行えます。

触ってすぐに驚くのは、全体的な操作感がバツグンに向上したこと。Android版やモバイル版で提供していたベクターデータをベースにしたようで、読み込みと表示がとてもスムーズになりました。Wi-Fiだけでなく、3G環境でもストレスなく使えます。

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右下にある「・・・」ボタンをタップすると、サイドメニューが開きます。航空写真もこれまでよりずっと早く表示されます。また、地味ながら便利! と感じたのは、片手でズームイン・アウトができること。画面をダブルタップしたまま指を離さず上下に動かせばOK。片手にカバンを持っていてもスマートに使えますね。

■なくなった機能もある

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iOS5までにあった「プリント」と「ピンをドロップ」機能は見当たりませんでした。プリントは完全になくなったようです。「ピンをドロップ」に相当するのは、地図上の任意の地点を長押しすると表示できるバルーンでしょう。バルーンを出すと、アプリは自動で住所を読み込みます。下部に表示された「住所バー」をタップすると、さらにメニューが。このメニューから「経路検索」、「住所の保存」、「住所の共有」、「ストリートビュー」が使えます。

■ストリートビューが純粋に楽しくなるレベルですごい

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ストリートビューは、ぜひ画面上でグリグリといじってみてください。高速で風景が切り替わり、まるでその場であたりを見回しているような楽しさがあります。

ルート検索や乗り換え案内も搭載しており、無料で使える地図アプリとしては文句なしではないでしょうか。これまでマップに悩まされてきた時間が、このための壮大な前フリだったのではと思えるほどです。...何やら褒めてばかりになってしまいました。とはいえ、Google Mapsはまだリリースされたばかり。ルート検索では「ベータ版」であることが明記されていますし、不具合がある可能性もあるでしょう。特に自動車での移動時は、交通標識の見落としなど十分にご注意ください。

なお、iPad版は現状ではリリースされていません。試しにiPhone版をiPadで使ってみましたが、これでも十分使えると私は感じました。兄弟メディアのギズモードによると「まもなく提供予定?」とのことなので、ひとまずiPhone版を使いつつ、リリースを待つのも良さそうです。

Google Maps | iTunes App Store

(長谷川賢人)