毎日遅くまで仕事を頑張っている皆さん。夜ご飯はいつもどうされていますか?

私は前職の時、ほぼ毎日終電帰りか、たまに早く終わった日は飲みに行ってやっぱり終電帰り、という生活をしていました。

働いていたのがビルの38階だったので、仕事中に下まで降りて何か買いにいくのも面倒で、ビルの中にあるコンビニで済ませていたこともしばしば。会議などで22時に閉まってしまうそのコンビニに行けなかった時は、結局帰りに家の近くの同じコンビニで何か買って食べるという哀しい生活を送っていました。

そんなふうに毎日遅くまで働いてしまうビジネスパーソンを「おかえり すぽると」ばりに癒してくれるレシピ本があることをご存じですか?

その名も『終電ごはん』。6月に幻冬舎から発売されて以来、男女ともにじわじわと人気が出て、現在では1万7000部の売上となっています。レシピ本とは思えないオシャレな装丁に魅了され、私も思わず買ってしまいました。

帯には「10分で作れて、洗い物少なめの、ヘルシー1皿レシピ集」の文字。内容は6つの章に分かれており、「スープさえあれば」「うどんなら作れるかも」「スープ春雨なら太らない」「お豆腐は免罪符」など、そのタイトルも秀逸です。

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確かに深夜に食べるご飯には、「太っちゃうかも」という罪悪感がつきまとってしまうもの。

でも、この本は春雨や豆腐などを使った太りにくいヘルシーな料理をたくさん紹介しているため、まさに終電族の味方、体に優しいレシピ本なのです。

前置きが長くなってしまいましたが、普段あまり料理をしない(むしろ苦手な)私でも簡単に作れるのか、と果敢にも今回はその中でもちょっぴり難易度の高そうな「トマトカレー春雨」(『終電ごはん』72ページより)に挑戦してみました。

材料はコチラ。

(1人分)

春雨...20g

豚こまぎれ肉...60g

トマト(ざく切り)...1個

たまねぎ(1cm幅の薄切り)...1/4個

サラダ油...大さじ1

カレー粉...小さじ2

水...2カップ

<調味料>

和風だしの素...小さじ1/2

しょうゆ...大さじ1と1/2

みりん...大さじ1

砂糖...小さじ1/2

万能ねぎ(小口切り)...適量

すべての材料を仕事帰りのコンビニで購入するのは難しいですが、今は野菜を売っているコンビニも、24時間営業のスーパーもありますよね。

さて、材料が揃ったところで調理開始です。

レシピはコチラ。

1.鍋にサラダ油を熱して豚肉を中火で炒め、色が変わってきたらトマト、たまねぎ、カレー粉を加えて炒め合わせる。

2.水、<調味料>を加えて火を強め、煮立ったらざっとアクをすくって春雨を加え、混ぜながら煮る。

3.春雨がやわらかく煮えたら器に盛り、万能ねぎをちらす。

さぁ、調理にかかった時間は何分だったでしょうか? 時計を見てみると......惜しい! 私の料理の腕では全部で16分でした。

ただ、普段使わない調味料が見つからず、探すのに時間がかかってしまったこともあったので、手際の良い人なら「10分で作れる」というのも、かなりリアルな数字だと思います。

さらに、私はネギも洗って切りましたが、切り置きしておけば、もっと早く作れます。ネギはいろいろな料理にちょっと添えるのに重宝しますしね。

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お皿に盛り付けて、実食!

トマトの甘味が体に優しくしみわたって、ほっこり。疲れた体をいたわってくれる感じがしました。そうそう、体を酷使して働いていると、「体に優しいものを食べている」という感覚が、実はすごく癒しになったりするんですよね。甘味だけでなく、カレーのスパイスもきいていて、一気に完食してしまいました。

この『終電ごはん』には60個のレシピの他にも、終電ごはんを作るときの56の小ワザなども紹介されています。もちろん10分と言わず、もっと簡単に作れるレシピもたくさん載っています。

深夜まで働いて疲れた体を、簡単でヘルシーな「終電ごはん」でいたわってみませんか?

(尾越まり恵)