もうすぐ夏ですね。海や山に出かける時期が近づいてきました。アウトドアへ出かける前に、タブレットやノートパソコン、電子書籍リーダーなどのガジェット類も夏に向けて準備をしなければなりません。そこで今回は、ガジェット類のアウトドア対策をまとめてお教えしましょう。

Title image remixed from Ozerov Alexander and vectomart (Shutterstock).

 ■どのガジェットを持っていくか

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何かを読むためにビーチへ持って行くなら、タブレットや電子書籍リーダーが最適。ノートパソコンは若干かさばりますし、ビーチタオルに寝転んだ状態で使うには違和感もあります。それに、砂や水が入りやすい細かなスキマがあちこちにあるのは問題外です。アウトドアでは携帯電話の方がネットにつながりやすいので、タブレットが手元にあっても、携帯電話を持って行きたくなるでしょう。iPhoneやAndroidのスマートフォンであれば、テザリングしてタブレットをネットにつなげることもできます(日本の場合はテザリングできる機種は限られていますが)。

また、画面のタイプで選びたいと思う人もいるでしょう。日本では未発売ですが、KindleやNookのようなE-Inkリーダーは、目がチカチカせずバックライトもないので、屋外で読むのにかなり適しています。さらに、ネットの記事でもPDFファイルでも、後で読もうとしていたものをKindleへ送ることもできます。それらを無料のebooksに入れたりePubフォーマットに変換(共に英文記事)したりすることも可能です。タブレットで読みたい場合は、少々手を加えれば99ドルの「Nook Simple Touch」をAndroidタブレットにする(英文記事)こともできます。

ただし、これだけは覚えておいて欲しいのですが、iPadのようなタブレット端末を外に持って出かける時はサングラスをかけないとかなり読みにくいかも。偏光サングラスをかけると(目の安全を最大限に考えるのであれば偏光にした方がいいです)、画面がとても暗く見えたり、真っ黒に見えたりすることもあるかもしれません。そういう時は、タブレットを90度回転させてみるといいでしょう。タブレットのピクセルの配置を変えることで、偏光サングラスでも見やすくなります。筆者がiPadで試してみたところ、昼と夜くらいの違いがありました。タブレットは縦のポートレートモードより横のランドスケープモードの方が読みやすくオススメです。

■持って行った方がいいアクセサリ

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残念ながら、カラー画面が太陽光で見えにくくなる問題を解消してくれるような選択肢は、少ししかありません。「iVisor」のようなアンチグレアタイプの画面保護シートを使えば、鏡みたいにキラッと光る画面ではなくなりますが、そこまで完璧ではありません。夏の昼間の太陽の下では、画面に何が書いてあるのか読むのは難しいです。

また、砂や水から端末を守るものも欲しいでしょう。防水ケースはそれなりにいい仕事をしてくれますが、ジッパー付きのプラスチックバッグを使う方がライフハッカー的にはオススメです。冷凍庫サイズのジッパー付きの袋に端末を入れれば持ち運びにも便利です。ヘッドホンを使いたい場合は、ヘッドホンのコードを通す小さな穴を開ける必要がありますが、水辺の近くにいる場合は小さな穴でも大きな問題になってしまいます。とはいえ、砂や水は99%カットしてくれるので、そこまで大したことではないでしょう。タブレットをあまり水に近づけないようにすればいいのです。

■タブレットが汚れたり濡れたりした場合のお手入れ

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どんなに気をつけていても、思いもよらないことが起こるものです。デバイスが砂の中や最悪の場合、水の中にどっぷり浸かってしまうこともあります。そんな時でも、ちゃんとキレイにする方法がありますのでご安心ください。

■砂まみれの場合

デバイスの中に砂が入ってしまった時は、エアダスターのようなものを使うのが一番いいです。要するに、吹き出してしまえばいいのです。砂のほとんどが出たら、かなりマシになるはずです。


■濡れてしまった場合

これまでも、炊いていないお米に入れたり(英文記事)、猫のトイレに入れたりという方法を紹介してきました。水没したガジェットを救出したら、それらにできるだけ早く入れましょう。外せるタイプのバッテリーであれば外しておきます。できるだけ長くその中に置いておくと(最長で数日間)、復活するかもしれません(自己責任でお願いします)。


■汚れてしまった場合

指についた日焼け止めなど、何かの汚れがデバイスに付着してしまった場合、やれることはたくさんあります。デバイスのタイプによって掃除方法は異なりますので、ライフハッカー過去記事「安全かつ正しいガジェットクリーニング方法」をチェックしてみてください。


■アナログな道具を持って行った方がいいこともある

ここまで読んで「なんだか面倒だな」と思った人は、本が読みたければ普通の紙の本を持って行くという選択肢もあります。紙の本は、安くて太陽の下でも読めて、濡れても読もうと思えば読めないこともないです(もしずぶ濡れになってしまったら凍らせれば復活します)。

もう一つ覚えておいて欲しいのは盗難の危険性。ビーチにいる間に、海に入るにしろ何にしろ、ちょっとその場を離れようと思ったら、ガジェット類は泥棒に狙われる可能性も高いです。数百円の文庫本なら、恐らく盗まれることもないでしょう(おそらく、ですけれど)。誰もそばに人がいないとき、人は目の前にKindleやiPadがあると誘惑にかられやすく盗んでしまうこともありえます。

これで、海や山へ出かける時のガジェット類のお手入れや心構えなどは大丈夫でしょうか? ほかにもこれは気をつけた方がいい、というご意見や経験談などありましたら、ぜひコメントやFacebookページで教えてください。

Whitson Gordon(原文/訳:的野裕子)