たまたま会った人がとても無神経な人だったとしたら、それに対して腹を立てるよりも興味を持ってみるといいそうです。ソーシャルビジネスの専門家であるPeter Kim氏は、思いもよらないかもしれないものの、相手に興味を持つと怒りの原因が問題を解決することがよくあると言っています。
Peter氏は、いわゆる「荒らし」はネット上に怒りや悪意を蔓延させるために存在しているようなものですが、現実世界にも同じような「中傷が大好きなタイプ」の人がいると説明します。そのような怒りはたいてい、好意から嫌悪へとすり替えて話を大げさにするものです。Peter氏は3つの例を挙げて説明しています。
- 会社のセキュリティが甘いとブログで批判しつつも、それを強固にする仕事を持ちかける時だけ個人的にその会社に連絡するブロガー。
- ある会社に不採用になった途端に、好きだった会社が嫌いになる人。
- 何かしらの責任があると感じていても、それは果たさなければならないという意味ではないと思っている人。
Peter氏は、これらの問題の根源は金銭的なものだと確信していますが、筆者は少なくとも疎かにする態度と同じように思っているとか。この人たちは、自分自身も粗末に扱われたから、このようなどうしようもない人になったのです。会社に聞いてほしいことがあるにも関わらず、無視されてきたのでしょう。その怒りによって荒らしのようになってしまっているだけなので、怒りの原因が分かれば問題を解決することができます。
生きていれば、このような嫌な人に出会うことがあるもの。その人たちに腹を立てるのは簡単ですが、少しだけ興味を持ってみると状況は良くなります。「なぜそのように思うのですか?」、「なぜそんなことを言うのですか?」と聞いてみるのもいいと、Peter氏は言っています。
嫌な気分はひとまず置いておいて、その状況について考えてみると、時折思いもよらないことが表面化してきて、点と点がつながり始めます。今度ネット上で熱いやりとりを見かけた時は、自分がそこに参加していてもしていなくても、怒る前に興味を持ってみてください。驚くべき発見があるかもしれません。
全文を読みたい方は、以下のリンクから筆者の叔父の投稿をどうぞ(英文)。
Be curious, not furious | Dachis Group Blog
Adam Dachis(原文/訳:的野裕子)