身体を鍛えることは、数独のような脳トレとは違った意味で、脳を鍛えることだと、以前米Lifehackerでは紹介していました。サウスキャロライナ大学の新しい研究によると、身体を鍛えることは、脳内に新しいミトコンドリア(細胞の動力装置)をつくり、言葉通り脳を強化することになるのだそうです(マウスでの実験の段階においてですが)。

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 この研究結果は『New York Times』で紹介されていました。ネズミを、一日一時間トレッドミルで運動させるグループと、カゴの中でそのまま放置するグループに分けたところ、以下のような結果が出ました。

運動した動物の脳のさまざまな部位から組織のサンプルを摂取して実験したところ、すべての組織でミトコンドリアの増殖が見られたそうです。脳のある部分は他の部分よりも活動的でしたが、それぞれのサンプルで、脳細胞に新しく生まれたミトコンドリアがありました。2番目のグループのネズミには、脳の細胞に同様の活動は見られませんでした。

これは何を意味しているのでしょうか? J. Mark Davis博士は以下のように見解を語っています。

他の研究結果で、「脳内のミトコンドリアが不足すると、神経変性の病気の進行を助ける可能性がある」という証拠があります。神経変性の病気とは、アルツハイマー病やパーキンソン病などです。脳内細胞のミトコンドリアの保有数が大きくなることは、それらの病気に対する緩衝剤となり得ます。

運動をするのにこのような理由がいるかといえば、必ずしもそうではないでしょうが、細胞や脳の形を美しくしておくことが少しでもやる気につながるのであれば、頭の片隅入れておいてもいいと思います。クルクルと回るネズミのように、運動して身体と脳を鍛えてみてください!

How Exercise Can Strengthen the Brain | NYT

Adam Pash(原文/訳:的野裕子)