5月23日に電子書籍フォーマットのEPUB 3.0の仕様が確定し、いよいよ電子書籍で日本語縦書き表示が当たり前にできる日が近づいています。そんな未来の電子書籍のカタチを垣間見られるツール「青空縦書きリーダー」が、Chromeの拡張機能に登場しました!

 ウェブストアにアクセスして「青空文庫」(「青空」だけでもOK)で検索すれば、すぐに見つかります。リーダーをインストールしたら、あとは青空文庫のサイトから好きな作品を見つけて、ページの中にある「いますぐXHTML版で読む」をクリックすればOKです。

するとアラ不思議、横書きの文章が縦書き表示に切り替わります。ルビ表示の有無などは、右上にある「縦」の文字をクリックして変更可能。さらに、ブラウザの中にある拡張機能から設定できるオプション機能で、フォントの種類やサイズも変更できます。フォントの種類については、W3Gという個人で運営されている、こちらのサイトなどが参考になるでしょう。

110530aozora02.jpg※ クリックで拡大

110530aozora03.jpgのサムネール画像

ChromeやSafariなど、Webkitベースのブラウザで、長文の日本語を縦書き表示する実験はすでに行われていますが、このリーダーは何といってもその手軽さが魅力。一部、数字は横向きのままだったり、扱えないフォントがあったりもしますが、専用リーダーソフトなどを立ち上げなくても、ブラウザ上で簡単に縦書き表示できる快適さを体感できます。まずは試しに、一作品をこのリーダーで読んでみてはいかがでしょうか。

青空縦書きリーダー | 青空文庫

(野々下裕子)

 

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