携帯電話のカメラにしろ、本格的なデジタル一眼レフにしろ、デジタルカメラは、とっておきの瞬間をおさめられる、クリエイティブなツール。とはいえ、その瞬間ととらえるのは意外と難しく、ブレてしまったり、ボヤけてしまったりしますね。そこで、写真をキレイに撮影するためのカンタンなコツを、ご紹介しましょう。
1: タイマー機能を使う
カメラを安定させていないと、いいショットにはなりません。カメラのシャッターを押すほんの些細な動きで、シャープな写真にも、ボヤけた写真にもなります。これを解決するためのカンタンな方法は、タイマー機能を使うこと。シャッターを押した後、数秒置くことでショットが安定します。
2: カメラスタビライザーを使う
カメラスタビライザーを使うのも一法。市販されているものもありますが、DIYすると安上がりです。たとえば、ライフハッカーアーカイブ記事「カメラの手ブレ防止に、テニスボールでスタビライザーをDIY」でご紹介したとおり、テニスボールにボルトとナットを取り付け、カメラの底に装着すると、カメラが安定します。
3: PCのディスプレイを「即席グリーンスクリーン」に
対象物だけを撮りたい場合、背景が邪魔になることもありますね。そんなときは、コンピュータのディスプレイを「グリーンスクリーン」にすると便利です。対象物をディスプレイの前に置き、写真を撮影。あとで背景を消去すれば、対象物だけを切り抜けます。ただし、ディスプレイの明るい光を補正するよう、必ず露光を設定しましょう。そうしないと、対象物が影になってしまいます。
4: 自動芳香剤のサーボモーターやタイマーを転用する
自動芳香剤には、サーボモーターとタイマーが内蔵されています。このサーボモーターやタイマーは、シンプルなリモートカメラトリガーに転用できます。
5: 紙をフラッシュディフューザーにする
フラッシュディフューザーを自作する方法はいろいろありますが、ライフハッカーアーカイブ記事「厚紙で安く簡単に手作りできるフラッシュディフューザー」でご紹介したとおり、紙なら材料が入手しやすく、カンタンに使えます。このほかのDIY術としては、ライフハッカーアーカイブ記事「一瞬にしてたばこの空き箱がディフューザーに」や「撮影用のソフトボックスを、IKEAの収納グッズでDIY」などもあります。
6: 双眼鏡からマクロレンズをDIY
マクロレンズは高価なものですが、不要となった双眼鏡でDIYする方法もあります。双眼鏡のレンズと絶縁テープがあればOK。本物のマクロレンズの代わりとまではいきませんが、マクロ撮影をしてみたいとき、これを使えば安上がりです。
7: iOSデバイスから写真を撮る
デジタル一眼レフカメラを制御するためのiOSアプリは、いくつかあります。たとえば、『DSLR Remote』(無料版と有償版2,300円の2バージョンで展開)なら、iOSデバイスからカメラのすべての機能を制御でき、フォーカスやカメラのレンズをのぞくことも可能です。また、『ShutterSnitch』(有償1,800円)は、写真を撮影し、iOSデバイスに画像をワイヤレス転送できます。このほか、赤外線トリガーを作り、『DSLR.Bot』を使ってカメラを制御する方法もあります。この点については、米Lifehacker記事「Make a DIY Infrared Trigger to Control Your DSLR with Your iPhone(iPhoneでデジタル一眼レフカメラを制御するための赤外線トリガーを作ろう・英文)」をご参照ください。
8: 独自のボケ効果で味を出す
写真のボケ効果は、レンズの構造によってカタチも異なります。つまり、レンズを操ればボケの演出が可能です。ボケ効果をうまく使って、自分なりの「味」を表現してみましょう。
9: 光で絵を描く
露光をゆっくりにして光源を使うと、光で絵を描けます。暗室を使うか、夜に撮影してみましょう。露光時間は10秒以上に設定すること。露光の間、光源を動かして光の動きをとらえさせましょう。独特な効果を生み出せ、楽しいです。ただし、暗闇でケガをしないように気をつけてくださいね。
10: 光で絵を描く
キヤノンのコンパクトカメラにある『CHDK』、デジタル一眼レフカメラの『Magic Lantern』は、いずれも追加したい機能を提供するカスタムファームウェア。たとえば『CHDK』は、RAW形式での撮影など、通常デジタル一眼レフカメラにしかない撮影機能を加えられます。『Magic Lantern』は、プロ仕様に近いビデオカメラ機能を追加可能です。この点については、ライフハッカーアーカイブ記事「Canonのデジタル一眼レフカメラでアメージングな映像が撮れるようになる『Magic Lantern Firmware』」で詳しくご紹介しています。
あまりお金をかけずとも、ちょっとした工夫で写真がキレイに撮影できるようになります。「写真を撮るのはどうも苦手...」という方も、ぜひこれらを参考にしてみてくださいね。
Adam Dachis(原文/訳:松岡由希子)
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