読書好きの方はもちろん、我々ライターにとっても利用価値の高い図書館。以前「Amazonの画面から、都内図書館の蔵書が検索できるグリモンスクリプト『Libron』」でも紹介させていただいたとおり、節約にもなりますし、絶版になった本でも手に入るのがうれしい限りです。

買い物帰りに立ち寄って気ままに本を手に取る、なんてのも素敵ですが、目的の本や調べたいことが決まっていれば、東京都が行っている「東京都公立図書館横断検索」サービスを利用してみてはいかがでしょうか?(※ 東京都外在住の方はゴメンナサイ)

 使い方はいたってシンプルで、2ステップのみ。では実際に検索してみましょう。

1. ブロックの選択

画面上の地図、もしくはチェックボックスから、図書館を利用したいブロックを選択します。僕の場合は、勤務地の新宿区と自宅のある武蔵野市にチェック!

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2. 書籍情報の入力

書名や著編者名、出版社名などの書籍情報を入力します。ああパンが、香ばしいライ麦パンが今すぐ食べたい! ということで、『ライ麦畑でつかまえて』を検索。

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新しいタブが開き、指定したブロックの検索結果が一覧表示されます。検索結果は図書館ごとに区分けされており、蔵書リストを閲覧できるほか、個別のホームページや検索ページにジャンプすることも可能です

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しかし、このくらいであれば、最初から利用したい地区の図書館のホームページを検索すればいいわけで、横断検索が威力を発揮するのは、むしろ「調べたいことがあるんだけど、どの図書館にどれだけ本があるのか分からない...」といった時です。

あああライ麦パンの、ライ麦パンのホームページが無性に作りたくなってきた! ということで、HTML関連の資料が豊富にある図書館を調べてみましょう。

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ブロック選択の下部にある「全選択」のボタンをクリックします。

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書名欄に「HTML」と入力し、検索。

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新しいタブが開き、東京都にある公立図書館のすべての検索結果が一覧表示されます。ざっと見たところ、HTML関連の蔵書は杉並区立図書館が190件ヒットし、圧倒的でした。

そのほか詳細な条件を入力することで、より精度の高い検索をすることも可能です(詳しい使い方は、こちら)。また、東京都立図書館のホームページからは、「区市町村立図書館新聞・雑誌総合目録」(東京都の区市町村立図書館が所蔵している新聞・雑誌を検索できるシステム)や、「東京資料サーチ」(行政資料等、東京の地域に関する資料・情報を横断検索できるシステム)も利用できますので、調べ物のある方は活用してみてはいかがでしょうか。

(沢田キャベツ)