ヒトの味覚は、全体の25%が味覚のすぐれた「超味覚者」、50%の人が中くらいの味覚、そしていわゆる「味オンチ」が残りの25%だといわれています。味覚が優れているほうが食事を堪能できて良さそうな気がしますが、実は、これによって健康を損なうおそれがあるそうです。
Susan Albers博士は、心理学系ブログメディア「Psychology Today」で「食べ物の味わい方によって、将来、健康問題を引き起こす可能性がある」と指摘しています。これによると、超味覚者は、ガン(特に結腸ガン)のリスクが高いとか。これに該当する人は、苦味に敏感なゆえに、ブロッコリーなど健康によい野菜の苦味も和らげようとしてしまい、より多くの塩を使いがちなのだそうです。塩分を摂りすぎると、心臓発作のリスクも高まります。
では、どうすればよいのでしょうか?
Albers博士は、自分の食べ方に注意してゆっくり食事を摂ることを勧めています。また、食事に何気なく振りかけている塩の量に気をつけることもポイントです。
具体的なコツとしては、塩を追加するタイミングは、調理中ではなく調理後にすること。表面にさっと振り、混ぜないようにしましょう。こうすることで、直接舌が塩に触れ、強い味を感られるので、必要以上に塩を使わずに済みます。また、高品質の塩を利用するのも手。それほどお金もかからず塩の味がよいので、摂りすぎを防げるそうです。
「味覚に覚えあり!」という方は、知らず知らずのうちに塩分過多になっているかも...。塩の摂りすぎにはくれぐれも気をつけてくださいね。
Are you a Supertaster? Mindless Eating & Your Taste Buds [Psychology Today]
Adam Dachis(原文/訳:松岡由希子)