ユーザインターフェイスの一部が、チラチラと漏れ伝わってはきているものの、なかなかその姿を現してくれなかった『Chrome OS』が、ようやくデモをお披露目しました。そこで米Lifehackerでは、今回のデモを元に『Chrome OS』に期待したいことをまとめました。

 

1: サクサクできるカンタン設定

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今回のデモでは、Chrome OSノートブックの設定が、たった4ステップで完了する様子を見せてくれた。Googleにログインして、ウェブ接続を設定するという、シンプルな手順だ。


2: モバイルデータ通信サービスとのビルトイン

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ほとんどのウェブアプリはオフラインでも稼動するので、Chrome OSデバイスが常時オンラインである必要はないが、デバイスにビルトインされているモバイルデータ通信サービスを有効にするオプションがある。米国では、Verizonでサービス提供されている。

3: マルチユーザ対応

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Chrome OSでは、マルチユーザにサポート。気兼ねなく、友人や家族とデバイスを共有できる。ゲストユーザをカンタンに追加でき、プライベート閲覧セッションを開けば、そのユーザのデータはデバイス上に一切保存されず、自分のデータと混じってしまうこともない。

4: セキュリティ対策とアプリの簡単更新

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Chrome OSには、「サンドボックス」化されたプラグインや、ユーザデータの自動暗号化など、セキュリティ機能が多く搭載されている。また、Chrome OSは、ハードウェアレベルでのデバイスの変化に注視するよう設計されており、変化を検知すると、すべての設定をバックアップコピーして保存し、ユーザに警告する仕組みとなっている。さらに、Chrome OSはウェブベースになので、ウェブアプリの更新は自動で行われる。ウェブアプリの購入やダウンロードでは、「Chrome Web Store」がセキュリティの担保に役立つだろう。

5: Citrix Receiverでデスクトップアプリも利用OK

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いつでもどこでも、どんなデバイスからでもすべてのアプリケーションにアクセスできるアプリケーション『Citrix Receiver』によって、Microsoft Excelといったデスクトップアプリも利用可能。これによって、Chrome OSはビジネスユースでも、有望なプラットフォームになりうるだろう。シトリックスとグーグルでは、Citrix Receiverがシームレスに動くよう、共同で取り組んできた。

6: スピード

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Chrome OSノートブックがいかに速いかは、今回のデモでグーグルが強調していたポイントのひとつ。Chrome OSの速さの理由は2つある。一つは、ウェブベースのOSなので、マシンが多くのファイルでバグってしまうことがない点。そして、OSスピードを改良するために、頻繁に更新バージョンをリリースする方針だから、だとか。

では、Chrome OS対応デバイスは、いつ頃使えるようになるのでしょう?

エイサー(Acer)とサムソン(Samsung)は、2011年中旬に『Chrome OS』対応ノートブックを発売する予定で、その他のメーカーも、これに追随するものとみられています。

一方Googleでは、「Chrome OS Pilot Program」を立ち上げ。『CR-48』と呼ばれる『Chrome OS』対応ノートブックの一部試用をスタートします。12.1インチのスクリーンで、マルチパッド、フルサイズのキーボード(ただし、ファンクションキーやCapsロックキーはなし)となっており、バッテリー寿命は8時間となっています。

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この「Chrome OS Pilot Program」に参加し、いち早く、CR-48を使ってみたいという方は、このプログラムに参加したい理由を語った自分の動画をYouTubeに投稿するか、こちらの応募フォームから、応募してみてください。

Adam Dachis(原文/訳:松岡由希子)