野菜・果物などの生鮮食品はもちろん、衣類や日用雑貨まで...。多くのものは、少しでも長く使えれば、無駄に捨てることもなく、節約にもなります。こちらでは、このテーマについて採り上げてみたいと思います。
節約系ブログメディア「WalletPop」では、生鮮食品からファッションの定番ジーンズ、日用雑貨やスマートフォンにいたるまで、私たちにとってすっかり馴染みのモノたちについて、できるだけ長く使うためのコツを、以下の10点にまとめています。
1: ジーンズ熱や水・洗剤は、おニューのジーンズを早く傷めてしまうそうです。お気に入りのジーンズをできるだけ長く使うためには、洗いすぎないのがコツ。ジーンズフリークのDr. Denimさんのブログによると、ジーンズは、購入後、最初の6ヶ月は洗わず、2回目の洗濯も最初の洗濯から3ヶ月あけるとか。
また、リーバイ・ストラウスのCarl Chiara氏は、米紙『ウォール・ストリート・ジャーナル』で、低刺激性の石鹸が入ったバスタブにジーンズを浸し、自然乾燥させるという方法を紹介している。「国際連合環境計画」の動画「Eco-tips for jeans(ジーンズのためのエコなコツ)」でも、ジーンズの洗濯頻度を少なくすることが提唱されている。
2: カミソリ刃が酸化すると、切れ味が悪くなる。浴室は酸化が起こりやすい環境だ。カミソリの刃をできるだけ長く使うには、使い終わったら、きちんと乾燥させること。また、シャワーやシンクから遠ざけて保管しよう。
3: タイヤ米ミシガン州政府「Michigan Natural and Energy Resources Dept」では、タイヤを長く使うためのメンテナンス法として、以下の点を挙げている。
- タイアの空気圧を適正に保つ。
- 5,000~8,000マイルごとにタイアを交替させる。
- 自動車の設計に合ったサイズのタイアを使う。
- 自動車の前輪や後輪の取り付け具合を調整する。
- 急発進や急停止は避ける。
- 保管するときは、風通しのよい涼しい場所に保管する。
4: 靴靴をできるだけ長く、新品の状態で履くコツとして、以下のようなものがある。
- 適正な品質のものを買おう。
- 定期的に靴をローテさせよう。こうすれば、靴がゆっくり休んで「呼吸」でき、きちんと乾く。
- 濡れたら、完全に乾かす。ウォータープルーフのスプレーを活用し、濡れるのを事前に予防するのも一法。
- 磨く前に、ホコリや汚れをキレイにふき取っておく。
- カカトを替えられる靴を選ぶ。
- 子どもの靴を買うときは、厚手の靴下を履かせて、ためし履きしよう。足が大きくなっても、多少の余裕が確保できる。
- 靴べらを使おう。
5: 香水香水は、ヒトによって香りや持ちが異なる。専門家に、自分の肌に合ったものを選んでもらうのも一法。また、使い方によっても香水の持ちは変わる。香水は乾燥している肌よりも、しっとりした肌につきやすいので、シャワーを浴び、着替える前につけると長持ちする。
また、手首の内側や首、耳の後、くるぶしといった、脈を感じる場所は避けること。むしろ、二の腕やももなど、脂肪のつきやすい場所に当てるほうがよい。香りがなくなったら、一度に多くの量をかけるのではなく、少量を頻繁に香らせよう。
6: クリスマスツリー11月の感謝祭から新年にかけて、しなやかなままクリスマスツリーを飾り続けるには、まず、新鮮な木を買うこと。どこで伐採されたものなのか、何歳の木なのか、買うときに確認するとよい。「National Christmas Tree Association」によると、ポイントは針状の葉。
新しい木の針葉は、曲げるとサクっと折れる。また、異常に葉が落ちていたり、樹がシワシワだったり、かび臭いにおいがしたら、伐採してから時間が立っているサイン。また、家に持ち帰る前に、木の元を1インチほどカットしてもらおう。こうすれば、木が水を吸収しやすくなる。
家では、木がすっぽり入る大きさの容器で水を与えること。アスピリンや砂糖といったものを加える必要はない。また、暖炉などの火の元からはできるだけ遠ざけて置くようにしよう。直射日光が当たる場所もNG。
7: 衣類下着や子ども服、シャツ、ブラウスなど、それぞれ、衣類にあったお手入れを行えば、長く着られる。ポイントは以下のとおり。
- 服全体を洗うよりも、シミだけをとる。
- 乾燥機を使うよりも、自然乾燥のほうがベター。日光に当てることで、においが取れる。
- 「Dryer Ball」の利用は避ける。衣類はやわらかくなるが、同時に繊維を傷めてしまうからだ。
- 体重を維持する。洋服が着れなくなってしまうと、その分、無駄になってしまう。
- 洋服をつるす、もしくはたたむ。
- 不要になった衣類はそのまま捨てずに、雑巾などに再利用する。
- シャツやブラウスは、においをかいで、洗濯のタイミングかどうかチェックする。
- 予備のボタンはきちんと保管しておき、適宜、付け替える。
8: 食材食べきれないまま、食材を無駄にしないためのコツとしては、以下のようなものがある。
- 水分を元に戻す
レタスやほうれん草、セロリは、冷たい水に浸すと鮮度が復活する。そのあと、よく乾かすこと。
- 隔離する
リンゴは、水分が保てるように穴を開けたビニール袋に入れ、腐ったところと分けて保管する。寒冷地なら、ガレージなどの場所に保管するのもOK。ただし、熟すのが早くなってしまうので、他の果物や野菜とは隔離すること。
- 冷蔵する
ベリー類・ぶどう・さくらんぼ・アプリコットなどの果物や、ブロッコリー・アスパラガス・レタス・マッシュルーム・とうもろこしなどの野菜は、冷蔵保存が適している。主な野菜・果物の保存方法については、米カリフォルニア大学がまとめたこちらの一覧表(※PDFファイル、英語)も参照のこと。
- 冷凍する
桃やピーマンは悪くなる前に、冷凍しよう。きちんと包装されていれば、数ヶ月は持つ。
- チルド保存する
じゃがいもは、地下や物置など、涼しく、乾燥した場所だと、長持ちする。
- 「呼吸」させる
玉ねぎやにんにくは、外気に当てるようにしよう。ビニル袋に入れたままとか、狭い収納に押し込めるのはNG。
9: ワインワインの敵は、酸素。言い換えれば、ワインを酸素に触れさせないようにすれば、その美味しさを保持できるというわけ。
ひとつの方法としては、ハーフサイズの空ボトルを用意し、ワインを移せるようにしておくこと。ワイン愛好家にはちょっと抵抗があるかもしれないが、機能的にはタッパーウェアでもOK。また、鮮度維持のために、空気抜きを使う人も少なくないが、ワイン専門ブログ「The Wine Doctor」(英語)の記事によると、空気と一緒にワインの香りまで抜いてしまうおそれがあるので、この方法は必ずしも万能とはいえないそう。
10: スクリーンの傷防止スマートフォンなどのスクリーンを傷から守る方法としては、『Zagg Invisibleshield(ザグシールド)』といった、スクリーンプロテクターを使うのが定番。また、ボディ全体を守るには、『Otterbox』などの頑丈な素材でできたケースを使うのも一法。
これらのコツを参考に、身の回りのモノをできるだけ長く、大事に使ってあげましょう!また、とっておきのお手入れ術をご存知の方は、ぜひコメント欄で教えてくださいね。
10 Tips for Making Your Stuff Last Longer
[WalletPop]Jason Fitzpatrick(原文/訳:松岡由希子)