心理学ジャーナリストの佐々木正悟さんの新刊です。

この本に限ったことではないですが、佐々木正悟さんの本は心理学的知見に基づいて書かれているので、説得力がありますね。気合いや燃える言葉で火をつけて一過性で終わらせるのではなく、スムーズに継続的に「すぐやる人」になれます

それにしても、痛い。アイタタタタ。という感じです。グサグサ来ます。というのも、ビジネス書好きな僕は典型的な「すぐにやらない人」だから。しかし、その分各項目が身にしみてわかります。

「すぐやる人」になれる50の項目が書かれていますが、僕が注目したのは以下の項目です。

続きます。

 

方法30 選好逆転に気をつける

選好逆転とは聞き慣れない言葉ですが、ある時点で物事の価値が逆転してしまうこと。

例えば、ジョギングをしようとしていたら面白いテレビが始まったのでつい見てしまうようなことです。

なにか、作業をしようと思って、パソコンを立ち上げたものの、惰性でブラウザを開いて、ネットサーフィンしたり、Twitterしたり、メールチェックしたらメールが来てたので返信したりという経験は誰にでもあるのではないでしょうか?僕も、メールをGmailにしてから、メールチェックするつもりでブラウザを開いてメールチェックが終わっても惰性でそのままネットサーフィンする事が良くあります。

これは、こういう人間の習性を逆に利用して、いきなり仕事のフォルダが立ち上がるようにするといいみたいですね。僕もPCのスタートアップでタスクリストが起動するようにしてみようかな。

方法07 「パッキング」に気をつける

方法08 分解する

旅行に行きたいなあー。運動しなきゃなー。確定申告やらなきゃなー。などと思いつつ、ついずるずると。こういう時は「パッキングの罠」にかかってる可能性があります。確定申告は領収書を整理する、帳簿をつける、など細かいタスクから成り立っています。それをまとめて「確定申告」とすると、何から手をつけていいのかよくわからない。

つい、先延ばしにする癖がある人はとことんまで分解して、次にどの行動を取ればいいのかはっきりとわかるようにするといいみたいですね。

方法12 モノをため込まない

方法34 机の上をゼロにする

先延ばしにする癖の原因の一旦は、モノが多すぎることや、整理整頓ができないことにあったのか。

先延ばしとモノの整理整頓というのは、一見関係なさそうですが、振り返れば整理整頓をバシッとしたときには、作業もガシガシ進みますし、乱雑になってるときには先延ばしにしがちですね。

やる気がでないときや、先送りしがちになっているときには、景気の良い音楽でもかけて、整理整頓に励むといいですね。

以上、僕が印象に残った部分を取り上げてみました。

このほかにも、「ブログやTwitterなどで宣言して先送りを防ぐ」というものもありましたが、僕にはちょっと敷居が高いかな。

ビジネス書をたくさん読んだり、ネットで積極的に情報を取り入れるなどして、情報のインプットを熱心にされている方は多いと思いますが、最終的にはそれを元に行動を変えなきゃ何にもならないですからね。むしろ時間の無駄というか、なんというか

と、内容的には今までの自分を戒めたくなる本でしたが、著者の佐々木さんの語り口が優しいので素直に実行してみようと思える本でした。

(聖幸)