日本ではまだあまり普及していませんが、アメリカでは Android フォンが出て1年ほどたち、便利なアプリがたくさん開発されています。米 lifehacker では、Android アプリの Top 10を紹介していました。いずれ、この中から、日本語対応のものも出てくるかもしれませんね。
ここでは、「Facebook」「Twitter」「Yelp」「Evernote」、「Remember the Milk」などの、iPhone や他のプラットフォームでもよくあるアプリは外してあります。
また、Google 自身のアプリのうち、Google Voice、ナビゲーション、Goggles も、基本の Android フォンには入っているので、リストから除きました。今後日本でも発売が予定されている Android への機種変を考えている人は、ぜひご参考に。それでは、米 lifehacker編 集部によるランキングを見ていきましょう。
10. 『Layar』
『Layar』はARツールなのですが、実用的でもあります。携帯を持って街を歩き回りながら、目につくものをWikipediaで調べたり、売り出し中の物件を見つけたり、ということができるのです。知らない街に来たときに便利ですね。
これから『Layar』の機能、カメラやモバイルの情報処理機能が向上したら、このアプリはさらに面白くなりそうです。もし、3Dカメラビューに慣れなかったら、Google Mapのような地図に切り替えることもできますよ。過去の日本語『Layar』記事はこちら。
9. 『Listen』
『Listen』は、Google のアプリです。実は今まで、バグがあったり、不安定だったりするので、あまり評価していなかったのですが、最新のアップデートでかなり使いやすくなっています。今は、曲を検索できるのはもちろん、Google Reader にポッドキャストのサブスクリプションをエクスポートできるので、古いエピソードを探して聞くのにも便利になりました。ポッドキャストに特化したアプリがよければ、『ACast』もありますが、たいていの場合は『Listen』で事足りるようです。
8. 『AnyCut』
Android フォンのホームスクリーンには、いろんなアプリやショートカットを置くことができるのですが、それでも、電話機自体の設定画面にはワンクリックで行けなかったりします。『AnyCut』は、シンプルすぎるほどのインターフェイスで、まだ荒削り感があるのですが、3G のオン/オフ、ロケーションサービスのオン/オフなどを設定するのには便利なアプリです。
7. 『Secrets』
Android には、まだブラウザ同期がありません(Mozilla さん、Firefox Mobile でどうですか?)。なので、今の段階でおすすめできるのは『Secrets」でしょう。これは、『KeePass』のライバルにあたる、パスワードマネジャーです。デスクトップやラップトップから、大事なパスワードをSDカードにエクスポートする作業は簡単で、パスワードの検索もできます。「あれ、このサイトでのユーザーネームなんだったっけ?」という時に便利なアプリですよ。ダウンロードはこちら。
6. 『TasKiller Free』
Android はマルチタスクができるのですが、やりすぎるとメモリを使いすぎてクラッシュすることがあります。そんな事態を防ぐには『TasKiller』がいいかもしれません。「Quit」オプションへのアクセスが簡単なので、同期するとき、電話をかけるときなどに、ワンクリックでアプリをストップすることができます。フリーのバージョンではやや機能の幅が狭いですが、メモリを食い過ぎているアプリを消す、というだけなら十分です。ただ、注意することは、「TasKiller」を普段のクリーンアップツールとして使うべきではない、ということです。アラーム設定が解除されたり、同期が止まったりなど、予測していなかったことがおこるかもしれません。
5. 『SlideScreen』
Android はスマートフォンですが、それでもデスクトップコンピュータとは違う使い方をしますよね。スマートフォンでは、ファイル、ショートカットにアクセスするというよりは、メール、テキストメッセージ、FecebookやTwitter、チャットなど、常に動いているデータをチェックしているのではないでしょうか。そうすると、『SlideScreen』が、Android の中身を整理して、よりアクセスしやすくしてくれます。名前の通り、このアプリを使うことによって、よく使うアイテムをバー表示し、縦横にスライドできるようになります。また、アプリケーショントレイの中身を入れ替えて、もっともよく使うアプリ8つを一番上に並べ、その他のものはトレイの奥に押しやってしまうこともできます。『SlideScreen』は、Android の究極の改造ツールです。モバイルデータってスバラシイ、と再確認してしまうことでしょう。GIZMODO JAPAN の『SlideScreen』解説はこちら。
4. 『Shopper』
米 lifehacker は、最初、Google のアプリ『Shopper』をあまり評価していませんでした。『Goggles』や『ShopSavvy』とあまり変わらないと思っていたのです。でも、実際使ってみたら、意外と便利でした。バーコードや画像からの検索結果は正確で、検索スピードも速いのです。「This Week in Google」に登場した開発者によると、『Shopper』では、画像をキャプチャし、バーコードの解読をしつつ、Google のサーバーにアップロードしているのだそうです。ということは、お店の中で、目の前の商品が最安値かどうかチェックし、結果が出るまでの2分ほど、携帯を振ってみたりして待たなくてもいいわけですね。
3. 『PDANet』
『PDANet』は、携帯電話の通信機能を、インターネットのアクセスポイントとして使うのに便利なアプリです。フリーバージョンでも、基本的なインターネットアクセスはできますが、トライアル期間が終わると、一部のサイトへのアクセスが制限されてしまいます。有料版は30ドルと安くはないのですが、Androidをテザー(ワイヤレスモデムとして使用)したかったら、試してみてもいいかもしれません(日本版の過去記事はこちら)。
2. 『WaveSecure』
『WaveSecure』は、セキュリティツールです。コンタクト、SMS メッセージ、写真、ビデオやその他のファイルのバックアップを取り、クラウドに保存するので、電話機をなくしたときも、知らない人があなたのデータにアクセスできないようにすることができます。また、GPS やテキストメッセージの三角化によって、なくした携帯が今どこにあるかを探し出したり、リモートでデータを全部削除したりすることができます。使ってみたい人は、急いでください! 米国時間3月31日までの期間限定でフリーです。
1. 『ASTRO File Manager』
『ASTRO File Manager』を使うと、SD カードや電話機本体の中にあるファイルに簡単にアクセスすることができます。それだけでなく、内蔵のタスクキラー、バックアップアプリがあったり、ファイルをメールに添付して送ったりすることもできます。Android のユーティリティアプリとしては、すべて揃ったスグレモノなので、ギークの携帯には入れておきたいアプリかもしれませんね。
気になるものはありましたか? Android ユーザーからのコメントもお待ちしています。
Kevin Purdy(原文/訳:山内純子)