自信があるように見せる(ただし傲慢にならない程度に)ことで、キャリアは好転します。上司との1対1の面談でも、チームを前にしたプレゼンでも、自信を示すうえで重要な役割を果たすのが、声。そこで、あなたの発言に影響力を持たせるための声の出し方をご紹介します。

改善すべきポイントを見極める

以下に紹介する方法は、主に英語での発声についてですが、日本語にも応用はきくはずです。また、すべてを試す必要はありません。ただ、各項目について一考することで、どこに取り組むべきかがはっきりするでしょう。もし、自分の声や話し方を自分で判断するのが難しければ、友人や信頼のおける同僚に助けを求めるか、自分のしゃべりを録音して、自分の癖を客観的に把握するようにしてください

  • トーン:同じ言葉でも、言い方次第で相手へのインパクトは変わります。一般的な例として、ボーカル・フライとアップ・スピークが挙げられます。前者についてはBBC NEWSの動画をご覧ください。後者は、疑問文と同じように文の終わりの音を上げる話し方です(NPRによると、どちらの話し方も女性が使うと信頼性を損なうと考えられています)。
  • リズム:まくしたてるように話したり、休みなく話したりすると、神経質だと思われがちです。もっと慎重に個々の音を発するように、Howcastが紹介しているエクササイズを試してみてください。
  • 大きさ:声が小さすぎたり、大きすぎたりすると自信を示せません。普段より少し大きめの声を出すように心掛けましょう。不快に感じさせず、でも相手にはっきりと聞こえる大きさです。
  • つなぎ言葉:「あー」「えーと」「それで」などのつなぎ言葉は、スピーチの円滑な流れを妨げます。Public Speaking with Margitによる動画を参考に、つなぎ言葉をなくすエクササイズをしてみてください。
  • 口癖:自分の口癖を分析するには、友だちの力を借りるといいでしょう。たとえば、考える時間がほしいときに「それはいい質問ですね」と言うことが多いなど、口癖は周りの人に聞くとすぐにわかります。「お話中に申し訳ありません」「関係があるかどうかはわかりませんが」などの言葉は、せっかくの意見が自信なさげに聞こえる場合があるので要注意です。

Toastmastersに、すばらしいPDF版のガイドがありました。また、Six Minutesでは、声の存在感を高めるための呼吸・発声のエクササイズを紹介しています。たとえば、声の反響を良くしたければ、こうするといいそうです。

声を少し大きくして、「Mmmmmmmmmmy name is……(ンンンンンンンンンマイ・ネイム・イズ……)」と言います。これを声域の範囲内で高くしたり、低くしたりしながら、10回繰り返しましょう。

改善すべき点が見つかったら、練習を積み重ねて新しい習慣を作ってください。

新しい習慣を練習する

話し方を変えるのはなかなか困難ですが、練習をすればするほど、新しい習慣は身につきやすくなります。しばらく続けているうちに、自信を持った話し方が習性になってくるでしょう。プレゼンをする機会はそれほど頻繁にはないでしょうから、以下のような機会を使って、新しいテクニックを試してみるのも手です。

  • 同僚との雑談:冷水器の周りで自信たっぷりに話す必要はないかもしれませんが、雑談は失敗を恐れずに練習できる良い機会です。
  • 会議中:自分の意見を聞いてもらえるか、尊重してもらえるかは、発言時にどれだけ自信がありそうかで変わります。次に発言するときは、改善したいポイントに集中して発言してみましょう。
  • フィードバック時:誰かの仕事やスキルにフィードバックを与えるとき、少なくとも1つは改善したいポイントの練習をするように、継続的に取り組んでください。フィードバックが相手にどれだけ真剣に受け止められるかは、あなたの自信にかかっています。
  • 質問時:会議中でも訓練中でも人脈作りのイベントでも、質問をする機会はたくさんあるので、練習を欠かさないようにしましょう。

声以外の要素

話しているときの自信を高める方法は声以外にもあります。

  • 空間:肩幅に足を開いて立ち、背筋を伸ばし(ロボットのように固まってはいけません)、自然な腕と手のジェスチャーを使って話してください。
  • アイコンタクト:複数の人と話しているときは、1人あたり3から5秒程度のアイコンタクトをして、次に移りましょう。1対1の場合、気まずくなったら一度目をそらしてから視線を戻してもOKです。
  • オープンなボディランゲージ:腕を組んだり、手をポケットに入れたり、足を組んだりしないようにしましょう。身体をリラックスさせ、オープンに構えることで、悠々としていて自信があるように見せられます。

行動を変えるのは容易ではありません。話し方も同じです。忍耐強くトライすることを心がけ、できるだけ頻繁に新しい習慣を練習してみてください。


Image: ra2studio/Shutterstock.com

Source: YouTube(1, 2, 3), NPR, Toastmasters, Six Minutes

Heather Yamada-Hosley - Lifehacker US[原文