macOSとWindowsという2つのプラットフォームを併用していたり、AppleとApple以外のものを併用していると、ちょっとめんどうだなと思うことがあります。
しかし、パスワードをキーチェーン(アップルが開発したパスワード管理システム)に保存し、それをiCloudにアップロードしてAppleデバイスと同期すると、その機能をWindowsシステムに拡張できるようになりました。
Appleがブラウザ拡張機能をリリース
Appleは、キーチェーンのパスワードをChromeに取り込むことができる新しいブラウザ拡張機能、「iCloud Passwords」をリリースしました(少し調整するだけで、Edge Chromiumにも適用できます)。
ChromeやEdge Chromiumのブラウザで作成した新しいパスワードもiCloud のキーチェーンに同期すると、接続されているAppleデバイスで使用できます。
しかし、これではFirefoxのユーザーはこの機能を使えません。また、ブラウザを介してしかパスワードにアクセスできないことになります。
キーチェーンはまだ古き良きiCloud.comに組み込まれていませんし、1PasswordやLastPassのように、Windowsで使用できるAppleのアプリもありません。
拡張機能を使う方法
このパスワード同期機能をChromeに取り込むには、ブラウザを起動して、Chrome Web Storeに行き「iCloud Passwords」拡張機能を取得します。
その際、もし、まだiCloud for Windowsをインストールしていない場合はこれもインストールしましょう。
この拡張機能を有効にするには、このアプリのバージョン12が必要です。
現時点ではMicrosoft Storeからアップデートを入手するしかないようですが、もしかしたら読者の皆さんは、すでにアップデートしているかもしれません(あるいは、間もなくアップデートできるようになります)。
拡張機能を使う時に注意すべきこと
私自身は、「iCloud Passwords」拡張機能をまだ入手していませんが、パスワードをiCloudと相互に同期しあうためには、パスワードボックスにチェックを入れる必要があることは知っています。
したがって、WindowsのiCloudバージョン12.0を既に持っている場合、または12.0が表示された場合は、必ずそのオプションにチェックマークを付けてください。これをしないと、拡張機能は機能しません。
それ以外は、「iCloud Passwords」 拡張機能の操作は他のパスワードマネージャーと同じくらい簡単で、特に問題はないようです。
ただし、Edge Chromiumを使用しているときに、この拡張機能を「iCloud for Windows」と同期しようとすると、問題が生じるかもしれません。
この拡張機能は問題なくインストールされますが、ChromeではなくInternet Explorerに同期していることを明確にしなければなりません。
そのため、「ブックマーク」オプションの設定を調整する必要が生じるかもしれません。
私は、このアプリのアップデートバージョンを入手したらすぐにテストしてみようと思っていますが、ここでご紹介した修正策が効果的だったという記事を読みました。
Edge Chromiumは、Chromeのように見せかけていても、実はInternet Explorerであって、Chromeとの共通点は多くても、Chromeではありません。
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Image: Shutterstock
David Murphy – Lifehacker US[原文]