Excelで、VLOOKUP関数の使い方をはじめて知った日のことを、今でもはっきりと覚えています。
あの日、コーヒーテーブルに座っていた私は、「この奇妙な関数はなんだろう?」とふと思ったのです。
そして、そのパワーを知り、後戻りできなくなりました。それから、スタンフォード大学のビジネスアナリストとして、私は仕事で毎日のようにVLOOKUPを使うようになりました。
今日のワークハック:ところでVLOOKUPとは?
VLOOKUPとは、ある場所の値を参照して、別の場所の値を取り出せるExcel関数です。たとえば、次のようなスプレッドシートがあるとします。
VLOOKUPを実行すると、セル(F5)に、ある列からある値(たとえばA列の”bus")を検索して、同じ行の別の列の値(C列の”blue”)を取り出すことができます。
HLOOKUPも、行と列の指定が逆になるだけで同じことができる関数です。ある行のある値を参照し、同じ列の別の行から値を取り出します。
XLOOKUPで何ができる?
そして今回、MicrosoftのJoe McDaid氏が「アイコニックなVLOOKUP関数の後継」と称するXLOOKUPが新たに登場しました。
XLOOKUPは、水平、垂直の両方を参照できるところからその名が付けられました(そう、HLOOKUPの代わりにもなる!)。
XLOOKUPは、引数を3つ(VLOOKUPより1つ少ない)指定するだけで、ピンポイントで値を取り出すことができます。
XLOOKUP(検索値, 検索範囲, 戻り値の配列)
検査値:何を検索するか
検査範囲:どの範囲を検索するか
戻り値の配列:何を返すか
先ほどのスプレッドシートの例に戻りましょう。"house"という単語に関連付けられている色を検索して、その情報をセルに取り出したいとします。その場合、単純に次のように入力するだけでOKです。
XLOOKUP(“house”,a:a,c:c)
簡単ですね。
XLOOKUPは、VLOOKUPよりも短く簡単なコマンドであるだけでなく、VLOOKUPが長年夢見てきた逆検索も実現しています。つまり、検索値より左にある値も取得できるようになったのです。まるで魔法です!
残念ながら、現在のところ、誰もがXLOOKUPを使えるわけではありません。
Microsoftはまず、Office 365 Insidersにこの関数を搭載しました。ですので、誰よりも早くXLOOKUPをマスターしたい人は、ベータ版を試すことをおすすめします。
Image: Wachiwit/Shutterstock.com
Source: Microsoft
David Murphy - Lifehacker US[原文]