ソフトを使うときの快適性やパソコンの反応の速さは、主に「CPU」「メモリ」のスペックに左右されます。メモリ容量が大きいほど複数のソフトを起動してもパソコンが重くなりづらいです。

イラストソフトはパソコンに高い負荷をかける処理が多いため、Intel ® Core™ i シリーズの CPU と 少なくとも 8 GB 以上のメモリを備えた商品がおすすめです。

本格的なイラスト作成を目的とする方は、グラフィックボードを搭載したモデルが向いています。グラフィックボードとは、画像や映像の処理に特化したパーツで、未搭載モデルに比べてイラストの描画処理が速くなり、きれいに描画できます。

例えば Photoshop でフィルタをかける場合、グラフィックボードが搭載されたパソコンのほうが描画処理が速いのです。クリエイティブな作業のため、イメージしたイラストやフィルタがすぐにパソコンで描画されるほうが、作品のクオリティも高まるでしょう。

パソコンとは別に、ペンタブレット (ペンタブ) を組み合わせるのもおすすめです。接続したタブレットにスタイラスペンで直接描き込めるため、紙とペンを使う感覚でイラストを描けます。

趣味用からプロフェッショナル用まで、ペンタブの種類はたくさんあるので、用途や予算に応じた製品を選ぶと良いでしょう。

静止画だけでなく、動きを加えることもできるペイントソフトが「CLIP STUDIO PAINT」です。ペイントソフトとしての機能はもちろん、書き味の調整やたくさんの定規、便利な塗りつぶし機能など、イラストを描く方に役立つ機能が豊富です。漫画にも使える機能もあります。

複雑な操作に不安を感じる方は、機能がシンプルな「ペイントツール SAI」がおすすめです。本格的なデザイン制作には向きませんが、簡単なイラストであれば問題なく作成することができます。

無料のソフトを使いたい場合は「FireAlpaca」がおすすめです。広告が表示されるものの、シンプルな操作画面のため、イラスト作成初心者でも使いこなしやすいといわれています。

漫画を描くのに適した無料ソフトを探している方は、「MediBang Paint」がおすすめです。ユーザー登録をすると、漫画で多く使われるブラシや図形を自由に使用できますクラウド保存機能があるため、万が一パソコンのデータが消失しても、イラストを保存できます。

またクラウドを通してトーンやフォントなどのイラスト素材が提供されており、機能が充実していきます。

直観的な操作感を求める方には「Krita」もおすすめです。無料ソフトの中では比較的多くの機能が搭載されており、レイヤーの追加枚数にも上限がありません。「なるべく安価で自由度が高いものがよい」という方にとって、魅力的なソフトといえるでしょう。

デジタル操作に不安がある方には、「Paintstorm Studio」がおすすめです。他のソフトとは異なり、色を作る工程の自由度が高い特性があります。CG ソフトの操作に慣れた方であれば、細かい設定や便利な機能も満足に使いこなせるでしょう。