投資顧問の選び方
プレナス投資顧問と契約するか迷っている人を対象に、一つの検討材料として、投資顧問の歴史や選び方を紹介していきたい。
無免許業者をチェック
21世紀なって、株式の売買はネットで簡単にできるようになった。1990年代までは、証券マンが銘柄選びのコツや売買タイミングを教えていた。しかし、ネット主体となり、証券会社の店舗(支店)と個人投資家との距離は遠くなった。
そこで投資家の関心を集めるようになったのが、「投資顧問会社」だ。投資顧問会社は、有料で投資情報を提供している場合が多い。
日本投資顧問業協会の会員名簿
しかし、投資顧問会社の中には無許可で投資のアドバイスをしているところもある。したがって、投資顧問を選ぶ際には、金融庁の登録業者リストや日本投資顧問業協会の会員名簿をチェックすべきだ。
プレナスは加盟会社
プレナス投資顧問は、金融庁に登録され、日本投資顧問業協会にも加盟する正規の会社だ。
参照:https://www.jiaa.or.jp/profile/kaiin.html
SNSの怪しい情報
近年、ヤフーファイナンスの掲示板やTwitter(エックス)、Facebook、Youtubeのコメント欄などには、怪しげな投資情報サイトの関係者が、盛んに自社宣伝と見られる書き込みを行っている。成りすましのサイトや偽広告も急増している。
根拠のないデマに注意
SNS上の情報や業者に騙される投資家も多い。「ココだけの話」「早耳情報」といった甘い誘いに乗ってカネを支払い、根拠のないデタラメな情報やデマをつかまされるケースもある。
じっくり選ぶ
詐欺や偽情報に騙されないためにも、本物の投資顧問会社にプロとしての助言を求めることが大切だ。ただし、全ての投資顧問が信頼できるわけではない。じっくり考えて業者を選ばないと、かえって損をしてしまう可能性もある。
「有料だから優れている」は間違い
また、投資顧問などの有料業者などに少しでも多くの身銭を切れば、より価値のある情報が手に入るのではないか、と考えてしまう投資家も少なくない。
口コミで見える本音
それは、以下のような思い込みがあるからだ。これらはいずれも実際にSNSの口コミで確認されたコメントである。
- 「儲けられるネタや銘柄を手っ取り早く知りたい」
- 「無料情報だけでは他の投資家に差を付けられない」
「有料だから良い」とは限らない
しかし、有料だからといって投資顧問会社の情報が優れていると決めつけるのは間違いだろう。
複数の情報ソースを
少なくとも、我々Legal Economic編集部が投資顧問会社をおすすめできるか否かは、有料だろうが無料だろうが関係ない。 有料サービスを利用するのであれば、まずは無料会員の段階(お試し期間)で具体的な銘柄を教えてもらうべきだ。 その銘柄が実際に上昇したら、ある程度は信頼してもいいかも知れない。 いずれにせよ、株投資をするときは、複数のソースから情報や取引材料を入手したうえで、自分の頭で考えるしかない。投資は、あくまで自己責任である。
動画「金融庁による投資に関する注意喚起(うんこクイズ)」
金融庁も以下の動画で注意を喚起している。再生してもらいたい。
プレナスは「投資教育」に熱心
プレナス投資顧問は、いわゆる「投資教育」に熱心だ。彼らは、現在の日本の投資教育には大きな問題があると考えているようだ。日本の教育現場には、「投資はギャンブルのようなもの」という先入観がある。貯金や貯蓄は子供時代から教えられるが、投資の話題はタブーになっている。しかし、プレナスは、英語教育と同じように小学校の時代から投資の基本的なことを教え始めるべきだと指摘する。子供たちに人気の「人生ゲーム」でも、株式を買えば大暴落したり、反対に大当たりで金持ちになったりするが、もっと投資の仕組みを冷静に覚えてもらうべき、という主張だ。
資本市場の役割を教えたい
そもそも株式は企業の資金調達の手段であり、経済の要だ。株式を購入することは、その企業の経営に参画することを意味する。大人への投資教育は、資金を増やすという話になってしまうが、小学生の頃に、株式投資によって成り立つ資本市場の役割などを教えたい。原点に近い部分を分かりやすく教えることで、投資のイメージを改めること可能になるだろう。
江戸時代からのタンス預金の名残
日本人には、江戸時代からのタンス預金の名残がある。明治時代に郵便局や銀行ができて、タンス預金が定期預貯金に変わった。安全で、少しだけど利子がつくから稼いでは定期というパターンが定着した。金融革命でいろいろな金融商品が登場しているのに、十分な利用ができていない。プレナス投資顧問の坂田博代表らは、日本人にもっとバラエティーに富んだ資産運用をして欲しい、と願っているようだ。
預貯金と株式の間の「深い川」
とはいえ、株で短期に儲けるためには、相当の努力が必要だ。預貯金と株式の間には、歌の文句じゃないけど「男と女の間」と同じように「深くて暗い川」がある。株を預貯金と同じ感覚で考えたら失敗する。元本が保証されている貯蓄と株はまったく異質なものだ。貯蓄商品は自分で高利回り商品を選べるわけですが、株は利殖商品である代わりに元金が減る危険もある。よく勉強しなければならない。だからこそ、教育が必要なのだ。
坂田氏「急騰期待株」
投資教育が必要なのは、子供だけではない。 大人も常に勉強と自己研鑽が必要だ。 プレナスが厳選する「急騰期待株」について、 その情報を鵜呑みにするだけでなく、 自らその銘柄の指標や業績について調査・研究すれば、 何らかの「学び」が得られるはずだ。 四季報を持って図書館にこもるのもいいだろう。
資産運用のリスク
次に、プレナス投資顧問など株式アドバイザーを利用する際の「リスク」について語ってみたい。 実は、投資に伴うリスクとは、相場の変動に伴うものだけとは限らない。 相場とは関係ないところで起きる事故や事件も、リスクに含まれる。
例えば火事
火事は、人生にとって大きなリスクだ。 火災で命を落としてしまえば、 いくら財産を持っていても、 価値がなくなってしまう。
名古屋の「超質素な資産家姉弟」焼死事件(1991年)
1991年3月、名古屋市千種区今池の住宅で、資産家の姉弟が火事で焼死した。 63歳の姉と58歳の弟。 焼け跡から、巨額の現金や株券が見つかった。
830万円がむき出しの状態
具体的には、まず現金830万円がむき出しの状態で焼け跡から出てきた。 さらに、耐火金庫からも、一万円札で3000万円、硬貨450万円と株券、割引債券など800枚を超える有価証券が発見された。 2人が残した財産は、当時の推定で総額5億円以上だった。
総額5億円
後日、名古屋市千種区役所がまとめたところ、残っていた財産は現金約4293万円、土地の権利書2通(千種区と北区)、割引商工債券117枚(合計額面1億1700万円)、定額郵便貯金証書52枚(同520万円)、株券746枚など計13件だった。 相続関係については、5人が「いとこ」と名乗り出て、同区役所で調査した結果、5人ともいとこであることは分かったが、相続人に該当する人物はいないと結論づけられた。このため、同区役所は行き倒れ人が現金を持っていた場合と同じとみなして、検察当局に通知した。 姉弟は、2年ほど前までは、近くに父親が借りていた家で同居していたが、父親が死んで立ち退きを迫られたため、当時は倉庫がわりに使っていた焼けた家に引っ越して来た。
近所の評判
近所では、質素な暮らしぶりだという評判だった。 近所の人は「古着に身を包み、家にあるのは裸電球一つ。ガスさえ使っていなかったようだ」と語っていたという。 近所から廃材を集め、七輪で煮たきしていた。 2人とも働いておらず、資産は印鑑店を営んでいた父親から引き継いだらしい。
リスクを認識して投資顧問と向き合う
人生にリスクはつきものだ。 さらに投資で大きく稼ごうとすればするほど、経済面でのリスクの度合いが高まる。 プレナス投資顧問を利用するときには、様々なリスクをふまえ、彼らの推奨する銘柄について自分自身でも研究をしてもらいたい。