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テクニカルレポート | 

CYBER GRID JOURNAL Vol.17 "デジタル社会の新たな脅威「偽情報、誤情報、フェイク」"

ラックの研究開発部門である「サイバー・グリッド・ジャパン」が発刊する、研究成果の最新報告書「CYBER GRID JOURNAL Vol.17」を、公開しました。

近年、インターネットやソーシャルメディアを通じた「偽情報・誤情報」が急速に拡散され、社会的・安全保障的なリスクが顕在化しています。例えば、能登半島地震の際の救助要請を装った偽情報や、米国大統領選挙における情報操作事案など、日常生活に影響を及ぼす事例が増えています。

サイバー・グリッド・ジャパンでは、偽情報などの問題が世界的に認識された当初からテーマの一つしてとりあげ、技術的視点に留まらない多角的な見地から研究・啓発活動を実施してきました。今号では、サイバー・グリッド・ジャパンの各研究所の取り組みについてご紹介します。

CYBER GRID JOURNAL Vol.17 表紙

特集紹介「国内外における偽・誤情報問題の概要」

現在、当社から情報通信研究機構(NICT)に出向し、偽・誤情報問題をテーマにした研究に従事する傍ら、各方面での講演活動等も行っている専門家である鈴木により、この問題が安全保障上の脅威とされ、対策が急務となっている背景やその対策に関する取り組み状況について俯瞰・概説しています。

特集1「戦略的なウソと企業の対応」

元防衛省情報分析官で、現在、ナショナルセキュリティ研究所に所属する上田が、"インテリジェンス"の第一人者の視点から、誤情報を含むさまざまな情報が氾濫する中、企業のリスク管理として独自に情報を収集・分析・判断・活用する重要性について述べています。

特集2「主体的に情報を活用するリテラシーとは」

若年層からシニアまでさまざまな年代を対象に情報リテラシーの向上に向けた啓発活動を推進するICT利用環境啓発支援室の尾方が、人が主体的に情報を活用するのに役立つリテラシーの重要性について説明しています。特に、近年、利用が拡大中の"生成AI"といったキーワードにも触れられるなど、実践的な内容になっています。

先般、同室が「情報リテラシー啓発のための羅針盤」を改訂リリース(第2.2版)しました。偽情報・誤情報の対策を知る手がかりとして、LAC WATCHで使い方を解説しています。本号とあわせてご覧ください。

特集3「生成AIがもたらす偽情報の進化と対策」

現在の偽情報の増加、拡散は生成AIの登場・進化と切っても切り離せない関係にあります。対策を考える上で生成AIの特徴や動向を把握しておくことは極めて重要です。次世代セキュリティ技術研究所に所属し、社内の全社的AI導入プロジェクトを牽引するキーマンの一人である庄司が、生成AIによる偽情報の生成やその偽情報への対策について具体的な事例も交えてご紹介しています。

ディープフェイクによる詐欺

CYBER GRID JOURNAL Vol.17 目次

  • 特集紹介
    国内外における偽・誤情報問題の概要
    鈴木悠
  • 特集1
    戦略的なウソと企業の対応
    上田篤盛
  • 特集2
    主体的に情報を活用するリテラシーとは
    尾方佑三子
  • 特集3
    生成AIがもたらす偽情報の進化と対策
    庄司勝哉
  • 団体運営推進室のご紹介
  • 巻末あとがき
CYBER GRID JOURNAL Vol.17

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