ノートPCに革命が起こりました。
百聞は一見に如かずということで、まずは写真をご覧ください。
普段からノートPCをデュアルディスプレイにて作業をしている自分からすると、最初から2つのディスプレイが搭載されている「ASUS Zenbook DUO UX8406MA」は、斬新かつ衝撃的な出会いになりました。
上下に2つのディスプレイを重ねることも出来るし、左右に開いてデスクトップパソコンのようにも使える。
その際のワークスペースは最大で19.8型にまで拡張できるなど、1台のノートPCとは思えないような汎用性を備えています。
今回、そんな「ASUS Zenbook DUO UX8406MA」のサンプルをお借りすることができたので、数週間試してみた感想としてレビューをご紹介。
結論を簡潔にまとめるのであれば、イラストも動画編集もゲームもしっかりとこなす、私にとっては過去一で使い心地の良いノートPCでした。
何故そう感じたのか、その理由を紐解いていきます。
良いところ | 気になるところ |
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ASUS Zenbook DUO UX8406MA 開封の儀
それでは、ASUS Zenbook DUO UX8406MAが届いたところから紹介していきます。
こちらはお届けいただいた外箱。
そして、その中に安全に梱包されたASUS Zenbook DUO UX8406MAのパッケージです。
ASUSのAをモチーフにしたデザインが施されています。
主なスペック
主なスペックは以下の通り。
本体サイズ(幅×高さ×奥行)mm | ノートPC + Bluetooth キーボード:幅313.5mm×高さ14.6~19.9mm×奥行き217.9mm | |||
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本体重量 | ノートPC:約1.35kg ノートPC + Bluetooth キーボード:約1.65kg |
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モニタサイズ | 14.0型 | |||
モニター解像度 | メインディスプレイ:2880×1800ドット セカンドディスプレイ:2880×1800ドット |
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OS | Windows 11 Home 64ビット | |||
CPU | CPU名:インテル Core Ultra 9 プロセッサー 185H 動作周波数 (標準/最大):P-core 最大5.1GHz (6コア) / E-core 最大3.8GHz (8コア) / LP E-core 最大2.5GHz (2コア) キャッシュメモリ:インテル スマート・キャッシュ 24MB AI機能:インテル AI Boost (NPU AI エンジン) |
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メモリ | 32GB | |||
メモリ最大搭載量 | 最大32GB(LPDDR5X-7467) | |||
メモリスロット数 | オンボードメモリのみ | |||
ストレージ | SSD:1TB (PCI Express 4.0 x4接続 NVMe/M.2) | |||
グラフィック | インテル Arc グラフィックス (CPU内蔵) ビデオメモリ:メインメモリと共有 |
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Officeソフト | Microsoft Office Home and Business 2021 (デジタルアタッチ版) + Microsoft 365 Basic (1年間使用権) | |||
タイプ | セパレート型/2in1 | |||
タッチパネル | 対応 | |||
WEBカメラ | 207万画素赤外線 (IR) カメラ内蔵 | |||
インターフェイス | [ノートPC] 外部ディスプレイ出力:HDMI×1 USBポート:Thunderbolt 4 (Type-C) ※ ×2、USB3.2 (Type-A/Gen1) ×1 ※データ転送と映像出力、本機への給電をサポート。すべてのデバイスの動作を保証するものではありません。 オーディオ:マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック×1[Bluetooth キーボード] USBポート:Type-C×1 |
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Bluetooth | Bluetooth 5.3 | |||
オーディオ・スピーカー・マイク機能 | サウンド規格:ハイ・デフィニション・オーディオ準拠 スピーカー:ステレオスピーカー内蔵 (1W×2) マイク:アレイマイク内蔵 |
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入力装置 | [ノートPCポインティングデバイス]10点マルチタッチ・タッチスクリーン (静電容量方式) [Bluetooth キーボード]84キー日本語キーボード (イルミネートキーボード) (JIS配列) [Bluetooth ポインティングデバイス]マルチタッチ・タッチパッド |
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無線LAN | Wi-Fi 6E(ax)/ac/n/a/g/b | |||
バッテリ駆動時間 | JEITA測定法2.0:ノートPC + Bluetooth キーボード 約16.6時間 JEITA測定法2.0:ノートPC 約10.9時間 JEITA測定法3.0:ノートPC + Bluetooth キーボード 約7.9時間 (動画再生時) /約13.0時間 (アイドル時) JEITA測定法3.0:ノートPC 約6.6時間 (動画再生時) /約10.7時間 (アイドル時) |
※製品の仕様詳細は、公式サイトをお確かめください。
同梱物・パッケージ内容
中に入っていたものを並べて撮影してみました。
- Zenbook DUO UX8406MA
- ASUS 65W USB Type-C アダプター
- USB Type-C to Type-C ケーブル
- 製品マニュアル
- 製品保証書
- ASUS Pen 2.0
- Bluetooth キーボード
- 簡易スタンド
簡易スタンド。
コチラに描かれているように組み立てていくと・・・、
簡単に角度をつけることができるスタンドが完成しました。
USB Type-C to Type-C ケーブル。
ASUS 65W USB Type-C アダプター。
製品マニュアル、製品保証書など。
Microsoft Office Home and Business 2021 (デジタルアタッチ版) も付いています。
そして、ASUS Pen 2.0。
中に入っていたものとしては、充電ケーブルや替え芯など。
ASUS Pen 2.0は、細くて握りやすいペンになっています。
デジタルイラストをパソコンで楽しんでいる方、PDFに修正指示などを書きたい方にピッタリです。
本体の詳細
こちらがZenbook DUO UX8406MA本体。
パッケージ同様、ASUSの「A」をモチーフにしたデザインが天板に入っています。
サイズは幅313.5mm×高さ14.6~19.9mm×奥行き217.9mmとなっており、2つのディスプレイを搭載している割には、一般的な14型のノートPCと同じくらいのサイズ感です。
ディスプレイを立ち上げてみると、取り外しのできるBluetoothキーボードが登場しました。
正式名称としては、デタッチャブルフルサイズキーボードなるもので、Zenbook DUO UX8406MAと物理的に接続していなくても使用できるキーボードになっています。
この薄さ、持ち歩くには最適です。
底面。
キーピッチは19.05mmの大型キーキャップを採用。
0.3mmのディッシュ型キーキャップは、指先の形状に合わせて設計されていることもあり、静音かつ軽いタッチで入力が出来ます。
防指紋タッチパッドも大き目(縦75mm、横は130mm)に配置するなど、マウスが用意できない環境であっても快適に作業ができます。
なお、3本指のジェスチャーでアプリの切り替えを行えば、セカンドディスプレイ上に仮想キーボードとタッチパッドを表示することも可能です。
入力のしやすさも良好。
普通にブラインドタッチを行えます。
Zenbook DUO UX8406MA本体の手前側面。
奥側の側面。
本体左側面。
インターフェースとしては、USB3.2 (Type-A/Gen1) ×1と、Thunderbolt 4 (Type-C) ×2。
本体右側面。
マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック×1、外部ディスプレイ出力用のHDMIが付いています。
本体底面。
中央に大きめの、内蔵キックスタンドが付いています。
ディスプレイは14型OLED (有機EL)。
表面使用は光沢のあるグレアタイプで、タッチパネル搭載のモデルになっています。
Bluetoothキーボードの下には、セカンドディスプレイ。
メインディスプレイと同様、14型OLED (有機EL)となっているなど、性能は同じです。
2つのフルサイズ有機ELタッチディスプレイが並んでいる状態のノートPC。
見慣れていないこともありまして、かなり斬新です。
こちらのディスプレイはフルフラットに開くことが出来るなど、多彩なモードに対応していますので、1台で何役もの活用ができます。
私はBluetoothキーボードを外付けにした状態のデュアルディスプレイモードでの使用が多くなっていますが、省スペースで作業する際にはノートパソコンモードが最適です。
- ノートパソコンモード
- デュアルディスプレイモード
- デュアルディスプレイモード+Bluetoothキーボード
- デスクトップモード
- 共有モード
内蔵キックスタンドを使用している様子。
視野角40°~70°にて高さ調節が可能です。
Bluetoothキーボードを外付けにする形でのデュアルディスプレイモード。
このモードは、普段自分がモバイルディスプレイをノートパソコンに接続して作っている状態と「ほぼ」同じ。
この状態をサクッと作れてしまったASUS Zenbook DUO UX8406MAの使用感に、普通に圧倒されました。
ASUS Zenbook DUO UX8406MAの使用感
それではZenbook DUO UX8406MAを使っていきます。
処理能力|高負荷タスクも高速処理!
ASUS Zenbook DUO UX8406MAは見た目の斬新さが印象的ですが、実は処理能力もケタ違い。
インテルが過去40年間で最大の変革と主張しているAIを搭載した新世代「Core™ Ultra 9 プロセッサー」を搭載、メモリは32GB、ストレージは1TB、Wi-Fi 6E対応、バッテリー駆動時間を節約しながら効率良く動かすことが可能なIntel AI Boost、GPUにはCPU内蔵のIntel Arc Graphicsを搭載するなど、性能面もハイパフォーマンスだ。
OSはWindows 11 Homeがプリインストール。
電源を入れ、マイクロソフトアカウントの必要な情報を入力すれば、直ぐに使用できるようになっています。
実際に長時間高負荷な作業を行ってみましたが、大抵の作業はサクサクとこなす。
ただし、電源に接続していないとモタツクところはあったので、動画編集などの高負荷作業を行う場合には「パフォーマンスモード」かつ「電源に接続」を基本とした方が良さそうだ。
冷却性能もチェックしてみましたが、2本のヒートパイプ・デュアルファン、グラファイトシート、ヒートスプレッダーなどの強力な冷却性能を搭載したことによって、熱処理も上々です。
CineBench R23
CPUの指標となるCineBench R23にて検証してみたところ、マルチコア14554、シングルコア1764。
高いパフォーマンスを発揮してくれていたことを数字でも表してくれました。
実用性能はもとより、あらゆる使用シーンにおいて優れたパフォーマンスを実現してくれそうです。
CineBench 2024
CineBench 2024にてベンチマークテストを行ってみた結果も紹介しておきます。
実際に高負荷のかかる動画編集で試してみましたが、サクサクと快適な作業をサポートしてくれたのも頷ける結果です。
映像美|デュアル14型3K有機EL 120Hzディスプレイは究極!
デュアル14型3K有機EL 120Hzディスプレイを搭載した本機の映像は、圧倒的にキレイ。
解像度2,880×1,800ドット、リフレッシュレート120Hz、最大500nitsの輝度、DCI-P3の色空間を100%カバーするなど、映像の美しさはお墨付きだ。
特にASUS Lumina OLEDによるコントラストは、漆黒のような深い黒を表現することができるため、映像に立体感も感じます。
グラフィック編集、動画編集などのクリエイティブな作業を行っている自分からすると、正確な色表現をしてくれる本機は使っていて快適です。
試しにYouTube動画やハリウッド映画を視聴させてもらいましたが、大変なめらかで美しい、最高の映像を楽しむことが出来ました。
キーボード|外付けも仮想キーボードも使い心地抜群!
セカンドディスプレイに対して6本指でタップすれば、フルサイズの仮想キーボードとタッチパッドが出現します。
これが思っていたよりも入力もしやすくて、便利。
キーを入力しているような感覚はないのに、ブラインドタッチも良好。
マウスを使っているのでタッチパッドが必要ないのであれば、数種類のツールを配置し、形状を変えることも出来ます。
音量などの操作をデジタルダイヤルで調整できる感覚は、斬新です。
手書き入力にも対応していますので、読めない漢字なんかも一発で入力可能。
こちらのスペースに仮想テンキーを配置しておけば数字の入力も簡単になるし、良く使う機能を「Quick Key」に登録しておけばショートカットも可能になる。
最初は仮想キーボードに違和感を感じてはいたのですが、一週間もすれば慣れてきて、Bluetoothキーボードと使い分けるようになりました。
マルチスクリーン|モバイルディスプレイを必要としない快適さ!
ASUS Zenbook DUO UX8406MAがあれば、マルチスクリーンもこれ一台。
モバイルディスプレイを用意して、ノートPCに接続する必要がなくなりますので、省スペースかつ効率も上げられます。
私はノートPCを使用する際に、かならずモバイルディスプレイに接続してデュアルディスプレイで作業をするのですが、その準備作業も必要なし。
上下に並べた2画面をフルスクリーン表示にて「Webブラウジング」をすれば、約20型の縦長画面を使用した情報の整理も可能だ。
必要に応じて上下左右の画面を切り分けたり、広げたりできる二刀流的な使用方法は、まさにデジタルノマドに最適なノートPCではないでしょうか。
なお、サンデーうぇぶりで公開されていたフリーレンの第一話を読んでみると、見開きで漫画を楽しむという最高の体験もできましたよ!
イラスト制作|CLIP STUDIO PAINTとの相性も抜群!
今回のZenbook DUO UX8406MAをテストするにあたって、一番楽しみにしていたのはイラスト制作用としての活用でした。
結論から言えば、液タブのような描き心地とはいかないものの、十二分にデジタルイラストを楽しめるレベルとなっています。
筆圧レベルは4096段階ということで、現在売られているペンタブレットの約半分の検知能力。
ちょっとツルツルとしたディスプレイに絵を描くことに慣れるまでは大変だったりもしましたが、手軽に絵を描けるという意味では素晴らしい性能です。
ペン先のズレもありませんし、筆圧もちゃんと捉えてくれます。
iPadで絵を描く機会が多い自分からすると、指を使って拡大・回転・取り消し・・・といったアクションを使えるので、かなり便利。
写真では伝わりにくいですが、指を広げて拡大している様子です。
ノートPCを使ったデジタルイラストは、ペンタブレットを準備するのが面倒だったりするんですけど、ASUS Zenbook DUO UX8406MAならスムーズに絵を描き始められます。
参考にしたい資料をメインディスプレイに映しておき、セカンドディスプレイでCLIP STUDIO PAINTで絵を描く。
そんな生活に慣れてくると、絵描きとしてはとても充実してきます。
PCゲームとしての性能|映像が綺麗×迫力のサウンド!
オープンワールドゲームの原神をプレイしてみた感想としては、十二分に楽しめるレベルでした!
ただし、FPSを30に落としたり、画質を低くしたりするといった調整は必要でしたので、さすがにゲーミングPCのようなヌルヌルとした動きを表現できるとは思わない方が良いです。
とはいえ、色鮮やかな映像と、迫力あるサウンドとの相性も良かったので、満足度は高い。
特にストーリー上でムービーが流れたときに、感動します。
FPSゲームの代表格「APEX」に関しては、割とスムーズに戦えるレベルでした!
ゲーミングPCでプレイしている場合と比較すれば、当然のことながら戦闘シーンで多少のラグもありますけど、最初からこのPCでプレイしていたら気にならないと思います。
もちろん、画質などは落とす必要があるなど調整は必要ですが、このキャプチャ画像を見てもらってもわかる通り十分ですよね!
ゲーミングPCではないのにAPEXがプレイできるだなんて、有難すぎます!
めちゃめちゃ相性が良かったのは、「スナフキン:ムーミン谷のメロディ」。
絵本のようなアート作品的な美しさに、癒される音楽が流れる謎解きゲームという事で、寝る前のフワフワとした時間を過ごさせてもらいました。
この手のゲームをプレイするのであれば、ダントツで楽しめるノートPCかと思います。
FF14のベンチマークを行ってみた結果については上記の通り。
評価としては「やや快適」判定になっていますので、それなりに負荷の高いPCゲームであってもプレイ可能です。
用途別の快適度
数週間テストで使用させてもらい、感じた用途別の快適度は以下の通りです。
性能面においては全く問題ありませんし、ディスプレイサイズが14型でありながらも2つに拡張できるアイデア、汎用性を考えると・・・どのシーンを想定しても快適度は高くなります。
Office作業 | ◎ |
Web閲覧 | ◎ |
動画鑑賞 | ◎ |
動画編集 | ◎ |
ゲーム | 〇 |
まとめ
2ディスプレイを搭載したノートPC「ASUS Zenbook DUO UX8406MA」は、冒頭にもお伝えした通り「過去一で使い心地の良いノートPC」でございました!
新幹線の移動中やカフェでの作業など、作業スペースとしては狭い空間であればあるほど2ディスプレイが活きてくるし、何よりプライベートでの使用が充実すると思います。
個人的にはCLIP STUDIO PAINTでのイラスト制作がはかどっていたこともあり、こんなノートPCが家にあったら最高だろうなぁと妄想が膨らんでしまいました!
そんな使っていてワクワクするロマン溢れるノートPC「ASUS Zenbook DUO UX8406MA」の詳細は、公式サイトをお確かめください。
良いところ | 気になるところ |
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