3DCGソフトやイラスト制作ソフトがサクサクと動く。
クリエイティビティを加速してくれるような「高性能なノートパソコン」を探している。
そんなアナタにASUSが販売する「Zenbook Pro 16X OLED」を紹介したい。
4K 有機EL HDR ナノエッジタッチディスプレイを採用したクリエイター向けの「Zenbook Pro 16X OLED」は、動画編集、グラフィックデザイン、デジタルイラストなど、重たい作業を行ってもサクサク動く。
PANTONE認証を取得していることもあり、映し出される映像はコントラストがハッキリと表現されているため、映画・アニメーションを楽しむにも最適だ。
また、原神、フォートナイトのようなパソコンゲームを動かしても、「処理落ち」や「ぼやつき」なども一切なく、ゲーミングパソコンとしてもヌルヌルと動くなど、高スペックなノートパソコンになっている。
そんな「Zenbook Pro 16X OLED」のサンプルを長期間レンタル(約3か月間)させていただきましたので、レビューを紹介していきます。
レビューをするにあたり、レンタル期間中はメインパソコンとして毎日使用し、動画編集やイラストなどのクリエイティブ作業、日常的な業務、ゲーミングパソコンとしての使用など、徹底的にパソコンの性能を試させてもらいました。※現在もテスト中
ハイパフォーマンス・ノートパソコンでありながらも高い冷却性能を維持する「Zenbook Pro 16X OLED」、こんなにも快適に動いてくれるノートパソコンは、初めてです。
いやー、本当に凄い。
ノートパソコンの進化をひしひしと感じております。
目次
ASUS「Zenbook Pro 16X OLED」開封の儀|仕様の確認
それでは、「Zenbook Pro 16X OLED」が届いたところから紹介していきましょう!
今回はサンプル品のレンタルになりますので、実際に購入した際と内容が異なる場合があります。予めご了承ください。
「Zenbook Pro 16X OLED」をお届けしていただいた際の外箱には、2011年より、ASUSが掲げたスローガン「In Search of Incredible」が刻まれていました。
開封してみると、かなり丁寧に緩衝材に包まれた状態で「Zenbook Pro 16X OLED」が入っていました。
こちらが「Zenbook Pro 16X OLED」のパッケージ。
ブラックベースと特殊な形状に、高級感を感じます。
中に入っていたものを並べて撮影しました。
- Zenbook Pro 16X OLED本体
- ACアダプター
- 製品マニュアル、製品保証書など
- USBイーサネットアダプター
コチラが「Zenbook Pro 16X OLED」本体。
サイズは幅357mm×奥行き253mm×高さ16.9~20.9mmとなっており、重さは約2.4kg。
この厚みと重さであれば、ノンストレスで外に持ち出せそうです。
天板はZenbookを象徴する「スピンメタル仕上げ」を採用しており、高級感があります。
カラーはマットなブラックカラー。
指紋防止コーティングによって、指紋が付きにくいのも特徴です。
超強靭な6000シリーズアルミニウム合金をCNC加工していることもあり、傷がつきにくいのも嬉しいところ。
※米国軍事規格であるMIL-STD-810Hに準拠した耐久性テスト(高温・低温・落下・振動・湿度・高度)もクリア済
本体を正面にして左側のインターフェース。
USB PD経由にて、最大100Wの充電も可能なモデルとなっていますので、ACアダプターを忘れてしまった際にも安心。
- USBポート:USB3.2 (Type-A/Gen2)×1
- USBポート:Thunderbolt 4 (Type-C) ×2
本体を正面にして右側のインターフェース。
カードリーダーが付いているのが地味に嬉しいです。
- カードリーダー:SDXCメモリーカード、SDHCメモリーカード、SDメモリーカード
- オーディオ:マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック×1
- 外部ディスプレイ出力:HDMI×1
※セキュリティスロットは非搭載
背面。
本体から熱を逃す排気口が付いています。
そして、底面。
こちらにも同様に排気口がついており、熱をしっかりと逃すように設計されています。
また、手前両サイドにはスピーカーを配置。
ディスプレイを立ち上げてみました。
ディスプレイが立ち上がってくるのと同時に、キーボードに角度が付いたことに驚きましたが、これがASUS独自の「ASUS Active Aerodynamic System Ultra (AAS Ultra)」 メカニズム。
側面から撮影してみるとわかりますが、キーボードが7度の角度に立ち上がります。
「7度の角度は、タイピングしやすくなるのか?」と疑問に思われる方も多いと思いますが、実際に試してみた印象としては「とてもタイピングしやすい」です。
角度が付いているからでしょうか、指がキーに吸い付くし、キーボードが見やすくなると感じています。
また、この隙間を作ることによって3方向からノートパソコンへ空気を取り込むことができるため、エアフローを30%増加するなど、放熱性能の強化にもつながっている。
なお、97枚のブレードを持つ12Vの高効率ファン、MOSFET用に5mmのヒートパイプを1本備えていますので、冷却性能も抜群です。
※高度な処理を長時間続けているとバッテリー部分が熱くなってしまうノートパソコンも多いですが、「Zenbook Pro 16X OLED」は適温をキープできる
バッテリーに関しては、96Whの大容量バッテリーを搭載していますから、最大9時間もの駆動も可能。
コンセントが使えない外出先でも、安心して使用できます。
スペックに関しては、以下の通り。
- OS:Windows 11 Pro 64ビット
- CPU:インテル® Core™ i7-12700H プロセッサー
動作周波数P-core 2.3GHz/4.7GHz (6コア) / E-core 1.7GHz/3.5GHz (8コア) - メインメモリ:32GB(LPDDR5-5200)
- SSD:1TB
- Web カメラ:207 万画素赤外線(IR)カメラ内蔵
- センサ:アンビエントライトセンサ、RGB 光センサ、ToF センサ、指紋認証
- 無線 LAN:IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax
- Bluetooth機能:Bluetooth5.1
- グラフィックボード:GeForce RTX™ 3060NVIDIA
キーボードは90キー日本語キーボード。※オールキー White RGB イルミネートキーボード
キーの窪みは0.2 mmで指に馴染み、キートラベル1.4mmは適度な力でタイピングできるようになっている。
また、静音性に優れてもいますので、周りに人がいても安心してタイピングをすることが可能です。
さらに、White RGBインテリジェントライティングシステムを搭載。
薄暗い室内では特に美しくキーボードが照らされるので、使っている側としてもテンションが上がる。
特にパソコンゲームをプレイしている時、配信中の手元動画などに、最高の演出になりそうだ。
タッチパッドも当然搭載されている。
少し大きめ(150×90mm)のタッチパッドになっているので、かなり使いやすい印象。
10,000回以上スライドさせたとしても、新品同様の滑らかさを保つ「PVD指紋防止コーティング」を施しているところも有難い。
タッチパッドは、LED 照明を持つテンキーパッドの「NumberPad」を搭載しています。
タッチパッドの右上にあるシングルタッチセンサーで、テンキーパッドをオンオフ出来るのも便利なポイント。
テンキーが付いていないノートパソコンの弱点ともいえる部分を、見事に補っていると思います。
物理的に操作可能なASUS Dialも、このノートパソコンの特徴と言える。
ASUS Dialは、Adobe® クリエイティブアプリのパラメータなどを指先で正確にコントロールできる優れもの。
Photoshop、PremierePro、Lightroom、After Effects、Illustrator などのクリエイティブ系のアプリはもちろん、その他のショートカット機能もサポートしてくれるので、重宝すること間違いなし。
ASUS Dialは、ボタンを押し続けることによって画面上に呼び出すことが出来ます。
例えばシステム音量もダイヤルをぐるっと指でなぞるだけで、調整できるなど、使いだすと癖になる。
ASUS Dialの設定に関しては、ProArt Creator Hubにて行えます。
ボタン自体を無効にすることも出来ますし、ダイヤルに使用したい設定も追加できるので自分に合った設定を探してみることをオススメしたい。
ディスプレイは、世界最高水準のアスペクト比16:10の「4K 有機EL HDRディスプレイ」。
外縁は超薄型5.89mmベゼルで最大90%の画面対本体比ということもあり、ディスプレイは見た目よりも大きく感じます。
表面仕様は光沢のあるグレア使用ですが、発色が良いためか「映り込み」が少ないのも特徴的。
その他の特徴としては、3840 x 2400 の解像度、1,000,000:1 のコントラスト比、DCI-P3 100%色域、0.2 ms の応答時間、最大 550nits のピーク輝度、0.0005 nits のディープブラック輝度といったところで、ノートパソコンが表現する映像の中ではトップクラス。
黒をしっかりと「真っ黒(漆黒)」に表現できることもあり、映し出された映像には立体感すら感じてしまいます。
また、応答速度0.2msも驚異的。
この数字は一般的なノートパソコンの液晶ディスプレイに比べると50倍もの速度となっていますので、激しいアクションシーンや遅延が許されないゲームプレイにも最適です。
続いて、4K OLED タッチスクリーンの性能を試してみたのですが・・・最高に一言。
クリック、拡大・縮小、スクロールなど・・・マウスを使用するよりも楽に操作できる部分もあり、タッチスクリーンが付いていることによって「タブレットパソコン」のような快適性をプラス。
タッチスクリーン機能が付いていても反応が悪かったりするものが多いですが、ほぼタブレットパソコンと同じような使用感なので、かなり使い勝手が良いです。
ハイ・デフィニション・オーディオに準拠した、Harman Kardon 認証のオーディオシステムは6つのスピーカー(2つのツィーターと4つのウーファー)で構成。
あらゆる種類のコンテンツで最高のサウンドを演出してくれます。
ノートパソコンのスピーカーは音が悪い。
「Zenbook Pro 16X OLED」は、そんな一般的な考え方が通用しない、優れたサラウンドサウンド効果を楽しめます。
「Zenbook Pro 16X OLED」のテストをするにあたって、「ASUS Pen 2.0」も一緒に送っていただきましたので紹介したいと思います。
- 製品マニュアル
- ペンチップ ×4(2H ×1、H ×1、HB ×1、B ×1)
- 充電ケーブル
筆圧感知レベルは最大4096レベル、液タブと同じような性能を持っているペンとなっており、ちょっとした書き込みをするのに便利です。
応答速度も速いし、ブレも少ない。
ノートパソコンのディスプレイは「絵を描く専用」ではないので、ガッツリと描き込むことには向いていませんが、ちょっとしたイラストを描くことも可能。
送ってもらったデータの修正ポイントを赤丸で囲んであげる、修正ポイントを手書きで書きこんで返信するなど・・・「ASUS Pen 2.0」を使うことで、作業効率のアップにもつながります。
ASUS「Zenbook Pro 16X OLED」を使ってみた!
では、「Zenbook Pro 16X OLED」を使っていきます。
まず、パソコンを立ち上げる際に顔認証・指紋認証でログインできるのは地味に有難い。
私は指紋認証を使っていますが、指を乗せた瞬間に「すすっとログインできる」のは快適です。
日常的な使用|不便に感じることは何もない
まずは、日常的な使用について。
メールの返信、オフィス系ソフト、ブログの更新など、一日の中で必ず行っている作業を「Zenbook Pro 16X OLED」に切り替えて試してみたのですが・・・何の不便もありません。
16インチ有機ELのディスプレイは画像もきれいだし、文字も見やすい。
普段は2ディスプレイにして作業をしているんですが、1画面でも作業がサクサクと進んでいきます。
タイピングに関しては、角度がついていることもあるのか、快適そのもの。
熱暴走もしないし、使っていて困ったことが全くありません。
正直なところ、テンキーがついていないのがネックかな・・・と思っていたのですが「NumberPad」のおかげで問題なし。
正直言って、日常的な使用ではオーバースペックと思えてしまうくらいの使い心地となっています。
MyASUSが便利
MyASUSというオリジナルソフトは、地味に便利。
システムのメンテナンス、ソフトウェアのアップデート、PCのパフォーマンスの最適化についても調整できるので、メンテナンスしやすいのだ。
個人的にはブルーライト軽減モードにしたい時の切り替え、ファンの強さを変更したい時などに使っていますが、小難しい操作も必要ないので重宝しています。
ノンストレスで外へ持ち歩ける
「Zenbook Pro 16X OLED」は薄型で軽量という事もあり、「持ち運びやすい」のも嬉しいところ。
熱暴走しないのでノートパソコンクーラーをセットにしなくていいし、最大9時間も駆動可能となる96Whの大容量バッテリーを搭載していますからサクッと「好きな場所」で作業を進められる。
午前中にスターバックスに出かけて作業を開始。
数年前からスターバックスではコンセントが使えなくなってしまったこともあり、久しぶりのカフェでの作業でしたが・・・バッテリー切れになることもなく、昼過ぎに作業は完了しました。
これは・・・快適すぎる。
薄型+軽量+大容量バッテリーとなる「Zenbook Pro 16X OLED」は、ノンストレスで外へ持ち歩けるノートパソコンだと思います。
動画鑑賞用としては、完璧すぎる性能
「Zenbook Pro 16X OLED」を使用してアマゾンプライムビデオにて映画を楽しんでみましたが・・・とても贅沢な時間が過ごせました!
音がイイ、映像が綺麗、好きな場所で観られるので、完璧。
4K 有機EL HDRナノエッジタッチディスプレイが表現するシネマグレードのDCI-P3は、鮮やかな色を再現してくれるので、映像には臨場感があるし、応答速度の速さもあって美しい。
なお、16インチのディスプレイは大きすぎず、小さすぎずで丁度良い。
Harman Kardon 認証のオーディオシステムは6つのスピーカー(2つのツィーターと4つのウーファー)が付いていることもありまして、包まれるような音響となっているため・・・・映画鑑賞にピッタリだったことも、プラスポイントの掛け算になりました。
デザインソフトもサクサクと動く!
デザイン系ソフトとして、Adobe Creative CloudからPhotoshopやillustratorを使ってみました。
Adobe Creative Cloudに関しては、ASUS PCを購入すると3か月分のチケットをもらえますので、こちらでお試しすることが出来ます。
illustratorでは広告のデザインとして、重ための写真素材を入れながら動作をチェック。
Photoshopは普段なら処理が重たくなってしまうブラシを使ってイラストを描いてみたのですが・・・・まったく問題なし。
特にPhotoshopでの特殊ブラシを使ったイラストは、スペック次第で「処理が遅くなる」ことが結構あるんですけど、「Zenbook Pro 16X OLED」はサクサクと動いていました。
動画編集ソフトWondershare Filmora 11についても、快適。
特に書き出しをする際にパソコンのスペックが関係するんですが、高速で書き出せています。
まとめ
Zenbook Pro 16X OLEDを使い始めて数か月。
こんなにも毎日使用してみた上でレビューをするのが初めてですが、試せば試すほど「性能の高さ」に気づかされています。
3DCGソフトやイラスト制作ソフトのように「処理が重たい作業が多い方」にとって、Zenbook Pro 16X OLEDが強い味方になることは間違いありません。
引き続き使っていきながらZenbook Pro 16X OLEDの性能を確かめていきたいと思いますが、今オススメしたいノートパソコンを聞かれれば、間違いなくナンバーワンとなりました。
一分一秒でも作業効率を上げたい、そんなアナタにピッタリなノートパソコンです。
今回紹介した4K 有機EL HDR ナノエッジタッチディスプレイを採用したクリエイター向けの「Zenbook Pro 16X OLED」の詳細は、以下の公式サイトよりお確かめください。