内容説明
本書では、発展著しい透過電子顕微鏡法を大きく牽引している、走査透過電子顕微鏡(Scanning transmission electron microscopy; STEM)を詳解し、代表的な研究成果を簡潔にまとめている。人類が原子を直接観察できるようになるまでの歴史も概観し、X線回折法や光学顕微鏡および走査プローブ顕微鏡法と比較しながら、STEMの本質をやさしく解説した一冊である。
目次
第1章 はじめに
第2章 原子を研究する人類
第3章 顕微鏡像を得る2つの方法
第4章 粒子としての電子と波動としての電子
第5章 STEMの結像原理
第6章 STEMの各種結像モード
第7章 STEMの実際の装置と応用
第8章 電子顕微鏡の分解能はどこまでいくか?
第9章 おわりに
付録