JIRCAS企画連携部情報広報室情報管理科の林賢紀情報管理係長が、このたび「第14回(2017)情報知識学会論文賞」を受賞しました。本賞は、最近2年間に情報知識学会誌に掲載された論文のうち優れたものに授与されるものです。
受賞対象となった論文、「複合的な情報資源のLinked Open Data化における構造分析とスキーマ定義手法」1は、近年Web上の情報連携技術として応用が進むLinked Open Data (LOD)の運用性の改善について、JIRCASが公開している国際農林水産業研究成果情報を事例としてその適用の手法を示したものです。特に、すでにWebで公開されている情報資源について、その文書構造や語彙を分析することによってLODへの再構成を効率的に行うことができることを示すなど、実践的で示唆に富む点が評価されました。
授賞式および記念講演は2017年5月28日(日)、同志社大学今出川キャンパスで開催された2017年度情報知識学会年次大会にて行われました。同氏は記念講演において、「現在公開されている国際農林水産業研究成果情報について、受賞を契機にLODの適用を進め研究成果の積極的な発信と普及を進めてゆきたい」と抱負を述べました。
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複合的な情報資源のLinked Open Data化における構造分析と スキーマ定義手法
林 賢紀, 瀬尾 崇一郎, 阪口 哲男. 情報知識学会誌, Vol. 26, No. 1, pp.11-28, 2016
DOI: 10.2964/jsik_2016_001