外資系企業動向

拡張・代替コミュニケーションを革新するオーストラリア企業 Control Bionics Limitedが日本での事業を本格稼働

2022年05月10日

Control Bionics Limited外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますは、筋電図(筋肉の活動電位を波形で記録したもの)と3次元空間制御によりユーザーが発する微細なシグナルをとらえ、変化するシグナルに対して最適な意思伝達を可能にするウェアラブル意思伝達装置を開発する企業。筋萎縮性側索硬化症(ALS)を患っていた故スティーヴン・ホーキング博士を含む米国とオーストラリアの多くのパートナーの協力を得て、生体工学の専門家、医科大学、専門病院との研究開発の成果をもとに、2006年にシドニーで設立された。2020年にはオーストラリア証券取引所に上場し、現在はメルボルンに本社を置く。

拠点設立
2021/08
進出先
東京都

  • バイオテクノロジー・ライフサイエンス
  • オーストラリア

従来の単独の視線入力システムと異なり、筋電図に加えタッチコントロールとアイコントロールとを組み合わせた同社のソリューションの特徴として、体勢や光の状態の影響を受けにくいことによる疲労の軽減や、ワイヤレスによる介助者の作業のしやすさなどが挙げられる。米国では、メディケア、メディケイド、退役軍人健康管理局、民間保険などを通して資金的な援助を提供し、オーストラリアでは、国民障害保険制度のプロバイダーとして登録されており、カナダのオンタリオ州でも補助機器プログラムの認可を受けている。

Control Bionics Limitedは設立当初から、ALSのほかにも脳性麻痺(CP)、運動ニューロン疾患(MND)、脊髄損傷(SCI)、脊髄性筋萎縮症(SMA)などとともに生きるユーザーと共同で、疲労を軽減しながらコミュニケーション速度を向上させることを目的とした拡張・代替コミュニケーション(AAC)ソリューションの研究開発を進めてきた。2021年8月には東京都に日本支店を設立し、2022年4月には、ダブル技研株式会社との総代理店契約を締結した。5月には製品の提供を開始する予定で、日本における重度障害者の意思疎通の課題をテクノロジーでより良く解決する事業を本格稼働させていく。

Control Bionics Limitedの日本支店設立に際し、ジェトロ対日投資・ビジネスサポートセンター(IBSC)では、ビジネスパートナー探し/ビジネスマッチング、コンサルテーション(登記)、サービスプロバイダーの紹介(行政書士、銀行、PR会社、翻訳会社、人材会社)、市場・規制情報の提供、広報・PR協力を行った。

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