新刊
これから出る本
1インチの攻防 (下)
NATO拡大とポスト冷戦秩序の構築
ドイツ統一の前に、「1インチたりとも」NATOは拡大しない、という約束はあったか。各国のリーダーたちによる権力ドラマ。
ベルリンの壁の崩壊から一年足らず、ドイツ統一は猛烈な勢いで実現した。その過程で、「1インチたりとも」NATOは拡大しない、という約束は交わされたのか。外交史研究の第一人者による本書は、アメリカ・ロシア・欧州各国のリーダーたちがポスト冷戦秩序の構築へ向けて繰り広げた1990年代の壮絶な権力ドラマである。(全二冊)
■監訳者・岩間陽子さんが読みとく『1インチの攻防』
» 解説PDF
■監訳者・岩間陽子さんが読みとく『1インチの攻防』
» 解説PDF
凡 例
略語一覧
第二部 天候回復 一九九三―九四年(承前)
第六章 隆盛と衰退
境界線を引かないことの重要性
生まれたてのPfPを葬り去る
「新たな封じ込め」
ブリュッセルとブダペストでの爆発
第三部 氷結 一九九五―九九年
第七章 とてつもなく重い責任
要望の満たされ方のスペクトラム
「ロシアはお金で解決できると思う」
記念式典と悲劇
病気とスキャンダル
第八章 拡大のコスト
「誰が誰を殺し、倒し、ねじ伏せるか?」
守られなかった約束と毒薬?
「1インチたりとも」を再定義して、寿命を延ばす
「賄賂と見なされる要素はまったくない」
第九章 それは始まりに過ぎない
マドリッド首脳会議に向けた準備
反発と前進
反発に対処する
プロムの夜
第一〇章 未来の輪郭を刻む
「ロシアでわれわれのパートナーになるのは誰か?」
弾 劾
新たな加盟国、新たな使命
プーチンの登用
エリツィンの退場
終 章 新たな時代
謝 辞
監訳者あとがき(細谷雄一)
原 注
参照文献一覧
事項索引/人名索引
訳者紹介
略語一覧
第二部 天候回復 一九九三―九四年(承前)
第六章 隆盛と衰退
境界線を引かないことの重要性
生まれたてのPfPを葬り去る
「新たな封じ込め」
ブリュッセルとブダペストでの爆発
第三部 氷結 一九九五―九九年
第七章 とてつもなく重い責任
要望の満たされ方のスペクトラム
「ロシアはお金で解決できると思う」
記念式典と悲劇
病気とスキャンダル
第八章 拡大のコスト
「誰が誰を殺し、倒し、ねじ伏せるか?」
守られなかった約束と毒薬?
「1インチたりとも」を再定義して、寿命を延ばす
「賄賂と見なされる要素はまったくない」
第九章 それは始まりに過ぎない
マドリッド首脳会議に向けた準備
反発と前進
反発に対処する
プロムの夜
第一〇章 未来の輪郭を刻む
「ロシアでわれわれのパートナーになるのは誰か?」
弾 劾
新たな加盟国、新たな使命
プーチンの登用
エリツィンの退場
終 章 新たな時代
謝 辞
監訳者あとがき(細谷雄一)
原 注
参照文献一覧
事項索引/人名索引
訳者紹介
M. E.サロッティ(Mary Elise Sarotte)
ジョンズ・ホプキンス大学高等国際関係大学院教授.外交史研究.とりわけ冷戦終結からポスト冷戦期に関する研究を続ける.著書にDealing with the Devil: East Germany, Détente, and Ostpolitik, 1969-1973(University of North Carolina Press, 2001), 1989: The Struggle to Create Post-Cold War Europe(Princeton Univiversity Press, 2014[邦訳『1989――ベルリンの壁崩壊後のヨーロッパをめぐる闘争』(上・下),奥田博子訳,慶應義塾大学出版会,2019年]),Collapse: The Accidental Opening of the Berlin Wall(Basic Books, 2015)ほか.
[訳者紹介]
岩間陽子(いわま・ようこ)監訳
政策研究大学院大学教授.国際政治・欧州安全保障.『核の一九六八年体制と西ドイツ』(有斐閣,2021年),『核共有の現実――NATOの経験と日本』(編著,信山社,2023年)ほか.
細谷雄一(ほそや・ゆういち)監訳
慶應義塾大学法学部教授.国際政治史・イギリス外交史.『外交による平和――アンソニー・イーデンと20世紀の国際政治』(有斐閣,2005年),『迷走するイギリス――EU離脱と欧州の危機』(慶應義塾大学出版会,2016年)ほか.
板橋拓己(いたばし・たくみ)監訳,日本語版への序文,序章,第1章
東京大学大学院法学政治学研究科教授.国際政治史・ヨーロッパ政治史.『黒いヨーロッパ――ドイツにおけるキリスト教保守派の「西洋(アーベントラント)」主義,1925~1965年』(吉田書店,2016年),『分断の克服 1989-1990――統一をめぐる西ドイツ外交の挑戦』(中公選書,2022年)ほか.
山本健(やまもと・たけし)第2章
西南学院大学法学部教授.外交史・国際関係論.『同盟外交の力学――ヨーロッパ・デタントの国際政治史 1968-1973』(勁草書房,2010年),『ヨーロッパ冷戦史』(ちくま新書,2021年)ほか.
妹尾哲志(せのお・てつじ)第3章
専修大学法学部教授.国際関係論・ドイツ外交史.『戦後西ドイツ外交の分水嶺――東方政策と分断克服の戦略,1963~1975年』(晃洋書房,2011年),『冷戦変容期の独米関係と西ドイツ外交』(晃洋書房,2022年)ほか.
堀田 主(ほった・つかさ)第4章
慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程.国際政治史・ソ連外交史.「ストックホルム軍縮会議の再生――現地査察問題をめぐるソ連外交,1985-1986年」(『ロシア・東欧研究』第50号,2022年),「EC・コメコン共同宣言をめぐる東西交渉,1985-1988年――ミハイル・ゴルバチョフのイニシアティブを中心に」(『法学政治学論究』第137号,2023年)ほか.
青野利彦(あおの・としひこ)第5章
一橋大学大学院法学研究科教授.アメリカ政治外交史・国際関係史.『冷戦史』(上・下)(中公新書,2023年).『「危機の年」の冷戦と同盟――ベルリン,キューバ,デタント1961-63年』(有斐閣,2012年)ほか.
小川浩之(おがわ・ひろゆき)第6章
東京大学大学院情報学環教授.現代イギリス政治外交史・国際政治史.『イギリス帝国からヨーロッパ統合へ――戦後イギリス対外政策の転換とEEC加盟申請』(名古屋大学出版会,2008年),『英連邦――王冠への忠誠と自由な連合』(中公叢書,2012年)ほか.
齋藤嘉臣(さいとう・よしおみ)第7章
京都大学大学院人間・環境学研究科教授.国際政治史・イギリス外交史.『文化浸透の冷戦史――イギリスのプロパガンダと演劇性』(勁草書房,2013年),『ジャズ・アンバサダーズ――「アメリカ」の音楽外交史』(講談社メチエ,2017年)ほか.
倉科一希(くらしな・いつき)第8章
同志社大学グローバル地域文化学部教授.アメリカ外交史・国際関係史.『アイゼンハワー政権と西ドイツ――同盟政策としての東西軍備管理交渉』(ミネルヴァ書房,2008年),『現代アメリカ政治外交史――「アメリカの世紀」から「アメリカ第一主義」まで』(共編,ミネルヴァ書房,2020年)ほか.
小林弘幸(こばやし・ひろゆき)第9章
東京大学先端科学技術研究センター特任研究員.イギリス外交史・国際政治史.『ハンドブックヨーロッパ外交史――ウェストファリアからブレグジットまで』(共著,ミネルヴァ書房,2022年),『核共有の現実――NATOの経験と日本』(共著,信山社,2023年)ほか.
立石洋子(たていし・ようこ)第10章
同志社大学グローバル地域文化学部准教授.ロシア・旧ソ連地域研究.『国民統合と歴史学――スターリン期ソ連における「国民史」論争』(学術出版会,2011年),『スターリン時代の記憶――ソ連解体後ロシアの歴史認識論争』(慶應義塾大学出版会,2020年)ほか.
合六 強(ごうろく・つよし)終章
二松学舎大学国際政治経済学部准教授.ヨーロッパ国際関係史・米欧関係.『ウクライナ戦争とヨーロッパ』(共著,東京大学出版会,2023年),『核共有の現実――NATOの経験と日本』(共著,信山社,2023年)ほか.
ジョンズ・ホプキンス大学高等国際関係大学院教授.外交史研究.とりわけ冷戦終結からポスト冷戦期に関する研究を続ける.著書にDealing with the Devil: East Germany, Détente, and Ostpolitik, 1969-1973(University of North Carolina Press, 2001), 1989: The Struggle to Create Post-Cold War Europe(Princeton Univiversity Press, 2014[邦訳『1989――ベルリンの壁崩壊後のヨーロッパをめぐる闘争』(上・下),奥田博子訳,慶應義塾大学出版会,2019年]),Collapse: The Accidental Opening of the Berlin Wall(Basic Books, 2015)ほか.
[訳者紹介]
岩間陽子(いわま・ようこ)監訳
政策研究大学院大学教授.国際政治・欧州安全保障.『核の一九六八年体制と西ドイツ』(有斐閣,2021年),『核共有の現実――NATOの経験と日本』(編著,信山社,2023年)ほか.
細谷雄一(ほそや・ゆういち)監訳
慶應義塾大学法学部教授.国際政治史・イギリス外交史.『外交による平和――アンソニー・イーデンと20世紀の国際政治』(有斐閣,2005年),『迷走するイギリス――EU離脱と欧州の危機』(慶應義塾大学出版会,2016年)ほか.
板橋拓己(いたばし・たくみ)監訳,日本語版への序文,序章,第1章
東京大学大学院法学政治学研究科教授.国際政治史・ヨーロッパ政治史.『黒いヨーロッパ――ドイツにおけるキリスト教保守派の「西洋(アーベントラント)」主義,1925~1965年』(吉田書店,2016年),『分断の克服 1989-1990――統一をめぐる西ドイツ外交の挑戦』(中公選書,2022年)ほか.
山本健(やまもと・たけし)第2章
西南学院大学法学部教授.外交史・国際関係論.『同盟外交の力学――ヨーロッパ・デタントの国際政治史 1968-1973』(勁草書房,2010年),『ヨーロッパ冷戦史』(ちくま新書,2021年)ほか.
妹尾哲志(せのお・てつじ)第3章
専修大学法学部教授.国際関係論・ドイツ外交史.『戦後西ドイツ外交の分水嶺――東方政策と分断克服の戦略,1963~1975年』(晃洋書房,2011年),『冷戦変容期の独米関係と西ドイツ外交』(晃洋書房,2022年)ほか.
堀田 主(ほった・つかさ)第4章
慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程.国際政治史・ソ連外交史.「ストックホルム軍縮会議の再生――現地査察問題をめぐるソ連外交,1985-1986年」(『ロシア・東欧研究』第50号,2022年),「EC・コメコン共同宣言をめぐる東西交渉,1985-1988年――ミハイル・ゴルバチョフのイニシアティブを中心に」(『法学政治学論究』第137号,2023年)ほか.
青野利彦(あおの・としひこ)第5章
一橋大学大学院法学研究科教授.アメリカ政治外交史・国際関係史.『冷戦史』(上・下)(中公新書,2023年).『「危機の年」の冷戦と同盟――ベルリン,キューバ,デタント1961-63年』(有斐閣,2012年)ほか.
小川浩之(おがわ・ひろゆき)第6章
東京大学大学院情報学環教授.現代イギリス政治外交史・国際政治史.『イギリス帝国からヨーロッパ統合へ――戦後イギリス対外政策の転換とEEC加盟申請』(名古屋大学出版会,2008年),『英連邦――王冠への忠誠と自由な連合』(中公叢書,2012年)ほか.
齋藤嘉臣(さいとう・よしおみ)第7章
京都大学大学院人間・環境学研究科教授.国際政治史・イギリス外交史.『文化浸透の冷戦史――イギリスのプロパガンダと演劇性』(勁草書房,2013年),『ジャズ・アンバサダーズ――「アメリカ」の音楽外交史』(講談社メチエ,2017年)ほか.
倉科一希(くらしな・いつき)第8章
同志社大学グローバル地域文化学部教授.アメリカ外交史・国際関係史.『アイゼンハワー政権と西ドイツ――同盟政策としての東西軍備管理交渉』(ミネルヴァ書房,2008年),『現代アメリカ政治外交史――「アメリカの世紀」から「アメリカ第一主義」まで』(共編,ミネルヴァ書房,2020年)ほか.
小林弘幸(こばやし・ひろゆき)第9章
東京大学先端科学技術研究センター特任研究員.イギリス外交史・国際政治史.『ハンドブックヨーロッパ外交史――ウェストファリアからブレグジットまで』(共著,ミネルヴァ書房,2022年),『核共有の現実――NATOの経験と日本』(共著,信山社,2023年)ほか.
立石洋子(たていし・ようこ)第10章
同志社大学グローバル地域文化学部准教授.ロシア・旧ソ連地域研究.『国民統合と歴史学――スターリン期ソ連における「国民史」論争』(学術出版会,2011年),『スターリン時代の記憶――ソ連解体後ロシアの歴史認識論争』(慶應義塾大学出版会,2020年)ほか.
合六 強(ごうろく・つよし)終章
二松学舎大学国際政治経済学部准教授.ヨーロッパ国際関係史・米欧関係.『ウクライナ戦争とヨーロッパ』(共著,東京大学出版会,2023年),『核共有の現実――NATOの経験と日本』(共著,信山社,2023年)ほか.