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世界は説話にみちている 東アジア説話文学論

漢字漢文文化圏に共通する説話モチーフはどのように誕生し、伝播したか?経典や絵画等の資料から、辿った道のりを跡づける。

世界は説話にみちている 東アジア説話文学論
著者 小峯 和明
ジャンル 書籍 > 単行本 > 評論・エッセイ
日本十進分類 > 文学 > 日本文学評論・随筆・その他
刊行日 2024/12/17
ISBN 9784000616676
Cコード 0095
体裁 四六 ・ 上製 ・ 342頁
定価 3,630円
在庫 未刊・予約受付中
巨樹、龍宮、鬼、お釈迦様…。東アジア、漢字漢文の文化圏全般に共通して親しまれる説話モチーフは一体どのように誕生し、伝播していったのだろうか?東アジア説話研究の第一人者である著者が、世界観・群像・西洋との交流という三つの軸から、経典や絵画など、豊富な資料を駆使し、説話がたどってきた道のりを跡づける。
 序章 説話への招待

Ⅰ 東アジアの世界観
 1 須弥山の図像と言説――アジアの宇宙観
 2 龍宮をさぐる――異界の形象
 3 巨樹の宇宙――環境と生命

Ⅱ 東アジアの群像
 4 四つの門をくぐると――転生する釈迦伝
 5 宝誌の顔――東アジアの肖像
 6 見える鬼と見えない鬼――鬼の東アジア

Ⅲ 東アジアと東西交流文学
 7 授乳の神話学――摩耶とマリア
 8 アジアのイソップ――〈東西交流文学〉の世界
 9 二鼠譬喩譚・「月のねずみ」 追 考――説話の〈東西交流〉

 結章 説話の東アジアへ

 参考文献一覧
 あとがき
小峯和明(こみね・かずあき)
1947年生.日本古典文学,東アジア比較説話専攻.立教大学名誉教授.1977年早稲田大学大学院博士課程単位取得満期退学.文学博士.
著書に『予言文学の語る中世――聖徳太子未来記と野馬台詩』(吉川弘文館,2019年),『中世日本の予言書――〈未来記〉を読む』(岩波新書,2007年),『『野馬台詩』の謎――歴史叙述としての未来記』(岩波書店,2003年),『説話の森――中世の天狗からイソップまで』(岩波現代文庫,2001年),『中世説話の世界を読む』(岩波セミナーブックス,1998年),編著に『日本と東アジアの〈環境文学〉』(勉誠出版,2023年),『日本文学史』(吉川弘文館,2014年),校注に『日本往生極楽記・続本朝往生伝』(岩波文庫,2024年),『新日本古典文学大系 今昔物語集二・四』(岩波書店,1999,94年)などがある.

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