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〈黒人自由闘争〉のアメリカ史

公民権運動とブラック・パワーの相剋

アメリカ現代史の語りを書き換える野心作!

〈黒人自由闘争〉のアメリカ史
著者 藤永 康政
ジャンル 書籍 > 単行本 > 歴史
日本十進分類 > 歴史・地理 > 外国歴史
刊行日 2024/12/25
ISBN 9784000229821
Cコード 0022
体裁 四六 ・ 上製 ・ 438頁
定価 4,620円
在庫 未刊・予約受付中
キング牧師に代表される公民権運動と、マルコムXに象徴されるブラック・パワー運動。非暴力/暴力の二分法のもと分別されてきた両者を「黒人自由闘争」という枠組みに統合し、1930年代から続く一つの歴史として描き直す。
 本書に登場する団体・機関・機構とその略称

序 章 黒人自由闘争の歴史へ
 一 「公民権運動の正史」の諸問題
 二 「長い公民権運動論」と黒人自由闘争
 三 本書の構成と目的
 補遺 用語について

第一章 黒人自由闘争と公民権ユニオニズム
 一 自動車産業と黒人労働者
 二 戦時愛国主義と公民権ユニオニズムの誕生

第二章 学生非暴力調整委員会の誕生
 一 シットインの衝撃
 二 エラ・ベイカーと黒人自由闘争
 三 「非暴力」の運動の実相

第三章 公民権運動の急進化と冷戦公民権
 一 急進化する公民権運動
 二 「アメリカのディレンマ」と冷戦公民権

第四章 ロバート・F・ウィリアムスの抵抗
 一 公民権運動のオルタナティヴ
 二 ロバート・F・ウィリアムスの来歴と武装自衛論
 三 武装自衛論とラディカルたちの想像力

第五章 北部の黒人自由闘争とマルコムX
 一 ニューヨークのアクティヴィズム
 二 黒人ラディカルの世界とマルコムX

第六章 ストークリー・カーマイケルとブラック・パワーの興隆
 一 カーマイケルの来歴
 二 闘争最前線の非暴力直接行動
 三 「われわれはブラック・パワーを要求する」

第七章 ブラック・パンサー党と黒人ラディカルたちのイマジネーション
 一 カーマイケルの理論と実践
 二 ブラック・パンサー党の登場
 三 黒人ラディカル統一戦線の模索

終 章 灰燼のなかで――デトロイト黒人ラディカルの闘争
 一 都市暴動/叛乱の遠近法
 二 デトロイト黒人ラディカルと黒人自由闘争
 三 リベラリズムと黒人ラディカリズム
 エピローグ――二一世紀の黒人自由闘争へ

 注
 写真出典一覧
 あとがき
藤永康政(ふじなが・やすまさ)
日本女子大学文学部英文学科教授.東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了.山口大学人文学部准教授,ミシガン大学アフリカン&アフロアメリカン研究所客員研究員を経て,2018年から現職.専攻はアメリカ黒人の歴史,公民権運動/ブラックパワー運動.著書に『「ヘイト」の時代のアメリカ史』(共著,彩流社,2017年),『「いま」を考えるアメリカ史』(共編著,ミネルヴァ書房,2022年)ほか,訳書にマイク・マークシー『モハメド・アリとその時代』(未來社,2001年),バーバラ・ランスビー『ブラック・ライヴズ・マター運動誕生の歴史』(彩流社,2022年)ほか.

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