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フランス革命

歴史における劇薬

フランス革命とは一体何だったのか.この劇的事件の本質を人間の偉大と悲惨の両面から徹底的に追究し,その歴史的意味を考える.

フランス革命
著者 遅塚 忠躬
通し番号 295
ジャンル 書籍 > 岩波ジュニア新書 > 歴史
日本十進分類 > 歴史・地理 > 外国歴史
刊行日 1997/12/22
ISBN 9784005002955
Cコード 0222
体裁 新書 ・ 並製 ・ カバー ・ 210頁
在庫 在庫あり
「自由・平等・友愛」を合言葉に,近代の世界史上に最大の劇的転換をもたらしたフランス革命-.この事件は,人間精神の偉大な達成である一方で,数知れぬ尊い命を断頭台へと葬った暗い影をもつ.なぜ革命はかくも多大な犠牲を必要としたのか.時代を生きた人びとの苦悩と悲惨な歩みをたどりつつ,その歴史的な意味を考える.
序──若い読者の皆さんへ

第一章 革命の偉大と悲惨
 1 銀の燭台
 2 キュリー夫人とフランス革命
 3 フランス革命と日本人
 4 劇薬としてのフランス革命

第二章 フランスではなぜ劇薬が用いられたのか
 1 旧体制の行きづまり
 2 ブルジョワの立場
 3 しわ寄せされた民衆と農民

第三章 劇薬はどんな効果をあげたのか
 1 一七八九年
 2 複合革命の構造と進路
 3 劇薬をおさえた九一年体制
 4 九三年における劇薬の効果

第四章 劇薬の痛みについて考える
 1 大衆運動の二つの顔
 2 独裁と恐怖政治
 3 劇薬なしですませる道

第五章 人間の偉大と悲惨

 あとがき
 読書案内
 年表
遅塚忠躬(ちづか・ただみ)
1932〜2010年.東京都生まれ.東京大学文学部西洋史学科卒業.北海道大学助教授,東京都立大学教授,東京大学教授,お茶の水女子大学教授などを歴任.主要著書は『ロベスピエールとドリヴィエ──フランス革命の世界史的位置』『史学概論』(以上,東京大学出版会),『フランス革命を生きた「テロリスト」──ルカルパンティエの生涯』(NHK出版)など.

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