Twitter、他のSNSリンクの投稿禁止を撤回か? 新ポリシーに関するツイートとヘルプページが削除される
Twitterが12月18日(現地時間)に発表した新しいポリシーについて、同社は関連する一連のツイートとヘルプページを削除した。新ポリシーでは、プロモーションを目的にTwitter以外のSNSのアカウントやリンクを投稿することを禁止するとしていた。
Twitterが12月18日(現地時間)に発表した新しいポリシーについて、同社は関連する一連のツイートとヘルプページを削除した。新ポリシーでは、プロモーションを目的としたTwitter以外のSNSのリンクを投稿することを禁止としており、特にFacebook、Instagram、Mastodon、Truth Social、Tribel、Nostr、Post.をその対象としていた。
Twitterのヘルプセンターに新たに追加された関連ポリシーのページには、他のSNSに関するツイートを「無料のプロモーション」とみなし、「今後、Twitterでの特定のSNSの無料プロモーションを許可しない」としていた。他のSNSへのリンクを無料の広告と位置づけることで削除を正当化するもので、有料の広告であれば許可する方針だったようだ。
イーロン・マスク氏は「Twitterは使いやすいものであるべきだが、競合他社のしつこい無料広告は不要だ。従来のパブリッシャーだってそんなことを許可していない。Twitterも許可しない」とツイートした。
この方針には批判が相次いだ。対抗SNSとして注目が集まるようになったMastodonの公式アカウントは「旧東ドイツの会社として、人々が離れないように壁を作るのは良いアイデアじゃないことを知っている」と、ドイツを東西に分断したベルリンの壁を引き合いに出して新ポリシーを牽制。Twitter創業者のジャック・ドーシー氏も「なぜ?」とリプライし、新たなポリシーページの画像投稿に対し「意味がない」と返していた。
また、批判を受けてか、Twitter Safetyの公式アカウントが新ポリシーに関する是非のアンケートを実施。19日12時20分時点では、5万2000あまりの票が集まっており、「他のSNSのプロモーションを目的としたアカウントの作成・利用を禁止すべきか?」という問いかけに対し、80%以上が「No」と回答している。
Twitter Supportのツイート/ヘルプページ削除が、この結果を受けてのものかは不明だが、新ポリシーの内容を変更する可能性が高いとみられる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- Twitter、Mastodon他のSNSへのリンクツイートをポリシー変更で禁止(SNSの有料広告ならOK)
TwitterはユーザーがMastodonなどのアカウントをツイートすることをポリシーで正式に禁じた。違反ツイートは削除され、アカウントは一時凍結される。マスクCEOは「Twitterは使いやすいものであるべきだが、競合他社のしつこい無料広告は不要だ」とツイートした。 - TwitterのマスクCEO、「辞任した方がいい?」投票開始
TwitterのマスクCEOが「私はTwitterの責任者を辞めるべきや否や? 私はこの投票結果に従う」と新たな投票をツイートした。ツイートの数十分後、「Yes」が優勢だ。同氏はこれまで実施したほぼすべての投票結果に従ってきた。 - マスク氏、TwitterからMastodon排除か URL投稿禁止、リンクに有害判定、公式アカ凍結
TwitterがMastodonへのアクセスを制限しているとする報告が相次いでいる。Mastodon関連のURLを記載したツイートができなくなっている他、投稿済みのリンクを開こうとすると有害なリンクと表示されるようになっている。 - TwitterのマスクCEO、凍結した複数記者のアカウントを投票結果を受けしぶしぶ復活
TwitterのマスクCEOは、前日凍結した複数の著名ジャーナリストのアカウントの凍結を解除した。自ら行った投票の結果、「すぐに凍結解除すべし」という意見が多かったことを受けての決定だ。この凍結についてはEUと国連が懸念を表明していた。 - Twitter、マスクCEOの自家用ジェット追跡botとその作者のアカウントを凍結
Twitterはイーロン・マスクCEOの自家用ジェットの位置情報をツイートするbot「@ElonJet」とその作者ジャック・スウィーニー氏のアカウントを凍結した。凍結の数時間後、@ElonJetは復活した。その間に、Twitterの位置情報提供に関するポリシーが更新された。