「ヘルシオ ホットクック」に単身者向けモデル登場 手間なし調理で炊飯ジャーの置き換え狙う
シャープの電気無水鍋「ヘルシオ ホットクック」に共働き世帯や単身者に向けたコンパクトモデルが登場。バリエーションを増やし、「真面目に“日本の新しい必需品”を目指す」という。
シャープは11月15日、水や火を使わず食材の水分だけで調理する電気無水鍋「ヘルシオ ホットクック」に、共働き世帯や単身者をターゲットにしたコンパクトモデルを追加すると発表した。28日から実売4万5000円前後(税別)で販売する。
2015年に登場したヘルシオ ホットクックは、材料を入れて設定すれば、後は「ほっとく」(同社)だけの手軽さがうけ、シリーズ累計出荷20万台のヒット商品に。現在は2〜6人用の「KN-HW24E」(容量2.4リットル)と2〜4人用の「KN-HW16E」(1.6リットル)を販売しているが、鍋のサイズやかきまぜ機構の都合などで2人分からしか作れず、単身者を中心にコンパクトモデルを求める声が多かったという。
KN-HW10Eの容量は1.0リットル。設置時の幅は220ミリと、1.6リットルタイプに比べて40%小さくなった。小型モーター採用の「まぜ技ユニット」を新開発した他、鍋には水位線を入れ、フッ素塗装を施したことで炊飯にも対応する。
プリセットのメニューは、肉じゃが、カレーなどの定番煮込み料理から、カット野菜や冷凍食品など手軽な食材を使って一品プラスするものなど63種類。Wi-Fiでクラウドサービスにつなぐとメニューを追加できる。専用アプリでは40種類前後(発売時)のメニューから必要なものを選んでダウンロードできる他、帰宅が遅くなる場合に料理の完成時間を1時間遅らせるなどタイマーの遠隔操作にも対応する。
付属の蒸しトレイを使った「上下2段調理」は、上段で蒸し物やご飯の解凍をしながら、下段で汁物や煮物が作れるというもの。枝豆と肉豆腐の「酒の肴セット」や、ポテトサラダとアクアパッツァを一度に調理する「イタリアンセット」など6つの組み合わせをプリセットしており、いずれも20〜40分で完成するという。クラウドサービスにも7種類(発売時)の上下2段調理メニューがあり、「今後も徐々に増やしていく」(シャープ)としている。
シャープでは、2023年までにシリーズ累計100万台の出荷を目標に掲げている。商品企画部の平岡哲哉部長は、「コンパクトな本体と炊飯機能の追加により、ご飯はたまにしか炊かない家庭ではホットクックへの置き換えも期待できる。真面目に“日本の新しい必需品”を目指す」と胸を張った。
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