◆クラップトラップ
タイトル:『Borderlands』 発売元:2K Games 開発元:Gearbox Software
ゲームジャンル:RPGシューター
頼むから黙ってくれ、ポンコツ
―そりゃスクラップにされるわ……
Hyperlion社製の汎用型ロボット「クラップトラップ」が、大悪党ハンサム・ジャックによってスクラップにされた理由は、ロボットによる人類の支配を企てたからではなく、役立たずのポンコツだからというわけでもなく、構造的に階段が登れないからというわけでもなく、ただ単純に鬱陶しくて空気の読めないヤツだからです。機体によって性格が少し異なるようですが、ヤケに上から目線だったり、ニヒルなキャラを気取ったり、余計な一言が多かったり、底なしの楽観主義だったりと、どれもピンポイントで人間の逆燐に触れるように設計されています。このようなクセのあるロボットが1体くらいあっても良いかもしれませんが、惑星パンドラでは大量生産され、多くの人々をノイローゼ寸前までイライラさせていたのです……。
◆デリバリー寿司忍者
タイトル:『Hitman: Absolution』 発売元:スクウェア・エニックス
開発元:IO Interactive ゲームジャンル:ステルスアクションゲーム
!注意!グロテスクな表現や残酷表現が苦手な方、18歳未満の方は閲覧をご遠慮下さい。
―特に罪は犯していないが、同情の余地なし
『Hitman』のシリアスワールドに突如舞い降りた彼の生存時間はわずか1分間――ニンジャ装束に身を包み、出前寿司を客の元に運ぶために奔走する彼は、偶然にも闇の住人エージェント47とエレベーターで鉢合わせになります。初対面にもかかわらず、エージェント47を相手にマシンガントークを展開し、超フレンドリーに接する彼でしたが、全く相手にされないどころか、敵の猛攻から逃げるための囮として利用され、蜂の巣になってしまいます。この哀れな死に様に、一種の美学を感じるのは筆者だけでしょうか?
◆熱狂的なファン(タマネギ)
タイトル:『The Elder Scrolls IV: Oblivion』 発売・開発元:Bethesda Softworks ゲームジャンル:オープンワールド型RPG
緊急アンケートに協力してくれたフォロワーの皆さん、ありがとうございました。
―緊急アンケートの結果はいかに
熱狂的なファンは、主人公が闘技場のグランドチャンピオンになると目の前に出現するウッドエルフで、その髪型から「タマネギ」の愛称でプレイヤーから親しまれているキャラクターです。彼を無性に殴りたくなる理由は、変な髪形・濃い顔つき・話し方がキモい・死んでもまた湧いて出てくる……などなど弊誌読者なら周知の事実かと思うので、実際に『The Elder Scrolls IV: Oblivion』プレイヤーが熱狂的なファン(タマネギ)に対してどう思っているのか、当編集部の公式Twitter上で緊急アンケートを実施しました。
まずは、「あなたは熱狂的なファン(タマネギ)を殺した事がありますか?」という質問に対して、「はい」が68%、「いいえ」が32%と、おおよそ3人に2人のプレイヤーがタマネギを殺害した経験があると回答。次の「あなたは熱狂的なファンをどのように殺害しましたか?」という質問には、46%が「崖から落とした」と、54%が「直接攻撃した」と答えてくれました。自分の子供を深い谷にわざと落とし、厳しい試練を与えて一人前にしていく「獅子の子落とし」ということわざがありますが、「崖から落とした」と答えた46%のプレイヤーは、やはりタマネギに一種の愛情を注いでいるのでしょうか?最後に「あなたは熱狂的なファン(タマネギ)のことをどう思っていますか?」という質問には「好き」が56%、「嫌い」が44%と興味深い結果に。どうやら「タマネギの事は好きだけど、殺すか殺さないかはまったく別の話だよね」と考えるプレイヤーが一定数いるようです。
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