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Apache TomEE がバージョン 1.5 に - 新たなデータベース接続プールとスクリプティング機能を追加

原文(投稿日:2012/10/17)へのリンク

 

Apache Software Foundation が,Tomcat の Java EE Web Profile 準拠版である TomEE バージョン 1.5 のリリースを 発表した。バージョン番号が上がった (これまでは5月に 1.0 がリリースされたのみ) のは,新バージョンに含まれる 修正や更新 の数が非常に多いことを反映したものだ。バージョン 1.5 では特に Apache Tomcat にネイティブなトランザクションサポートの追加や,既存の Apache Commons-DBCP に加えて BoneCP コネクションプールが採用されるなど,データベース接続プール関連の機能が大きく更新されている。さらにモニタを目的として,利用可能なプールすべてが JMX を使用して実装されるようになった。

これまでは外部 ZIP ファイルの形で試験的に提供されていたスクリプティング/オートメーション機能も,Maven プラグインとして正式に提供されるようになった。このプラグインはさらに,サーバのプロビジョニングやライブラリのインストール,Web アプリのデプロイにも利用可能だ。

TomEE は Tomcat (Servlet,JSP,JSTL をサポートする) に多数の有名な Apache プロジェクトの成果を組み合わせたもので,TomEE,TomEE JAX-RS (バージョン 1.5 リリースで新規),TomEE+ という 3つのバージョン で提供される。基本版の TomEE では,Tomcat 上に次のものが追加されている。

  • CDI として Apache OpenWebBeans
  • EJB として Apache OpenEJB
  • JPA として Apache OpenJPA
  • JSF として Apache MyFaces
  • JTA として Apache Geronimo Transaction
  • JavaMail として Apache Geronimo JavaMail
  • Bean Validation として Apache BVal

TomEE JAX-RS バージョンでは,これに Apache CXF が加わることで JAX-RS のサポートが提供される。さらに TomEE+ では,JAX-WS (これも Apache CXF を使用する),JMS (Apache の ActiveMQ を使用),Java Connector Architecture (Apache Geronimo Connector を使用) が追加でサポートされる。これらディストリビューションは,すべて Apache ライセンスバージョン 2.0 でライセンスされる。

開発者たちの関心の高まりは極めて早い。TomEE がツールベンダからの支持を受け始めていることからも,それが伺い知れる。例えば JetBrains が早期アクセス版を提供中の次期バージョン IntelliJ IDEA 12 には,TomEE のダイレクトサポートが含まれている。ZeroTunaround も7月に,同社の JRebel バージョン 5.0.1 でサポートを追加済みだ。

 

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