佐藤 幸人
略歴
1986年に東京大学経済学部を卒業し、アジア経済研究所に入りました。1989年から約3年間、台湾に滞在しました(はじめの1年は休職で、残りの2年は海外派遣員として)。その間、国立台湾大学経済学研究所で学び、1991年に修士号を取得しました。
2001年から2年間、再び台湾に滞在し、中央研究院社会学研究所の「訪問学人(客員研究員)」として研究を行ないました。2007年、その成果を『台湾ハイテク産業の生成と発展』(岩波書店)として発表しました。同年、本書はアジア太平洋賞特別賞を受賞しました。2008年には神戸大学経済学研究科から博士号を取得しました。
2021年4月より現職です。
現在取り組んでいるテーマ
主な研究テーマはふたつです。ひとつは台湾を中心とした東アジアの産業発展です。最も力を入れてきたのはハイテク産業の研究です。2020年代に入って台湾の半導体産業が注目されていますので、さらに研究を発展させたいと考えています。ほかには鉄鋼、オートバイ、自転車、工作機械などを研究し、最近ではバイオテクノロジー、コンビニエンスストア、エンターテイメントにも手を広げています。
もうひとつの研究テーマは台湾の経済社会です。これまで民主化の金融システムへの影響、中国在住の台湾人企業家や経営者のアイデンティティ、若者の働く場所としての中国などを研究してきました。今後、取り組みたいと思っているのは税金からみた台湾社会です。
関連するリンク
- 「台北便り」(2001年7月から2003年6月まで日本台湾学会のホームページに連載。)
- 「『知』の共有促す制度を」、「アジアの知恵に学ぶ」(朝日新聞アジアネットワークにおいて発表。)