人口増加やライフスタイルの変化により、将来、地球規模で食肉消費量の増加が見込まれています。一方で、畜肉の生産が地球環境に与える負荷や、家畜を育てるための飼料や土地の不足も大きな問題となっています。このような世界的な課題を解決するために、畜肉の細胞を体外で組織培養することによって得られた「培養肉」が食肉の新たな選択肢の一つとして期待されています。
情報理工学系研究科知能機械情報学専攻の竹内 昌治教授 (生産技術研究所 特任教授 [学内クロス・アポイントメント]) の研究グループと日清食品ホールディングス株式会社 は、2017年度から「培養ステーキ肉」の実用化を目指した研究を共同で進めていますが、今回、「食べられる培養肉」の作製に産学連携の研究として日本で初めて成功し、2022年3月29日(火)に研究関係者による試食を行いました。
「食べられる培養肉」は従来の機器を使った分析に加え、人による官能評価が可能なため、味、香り、食感などの“おいしさ”に関する研究開発が大きく進展し、肉本来の味や食感を持つ「培養ステーキ肉」の実用化に向けて大きく前進することが期待されます。
詳細は【情報理工_プレスリリース_20220331】をご覧下さい。
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