採用について

人事担当常任理事よりメッセージ


慶應義塾職員採用について、ご関心をいただき、ありがとうございます。慶應義塾人事・労務担当の常任理事として、みなさんに期待するところを申し述べたいと思います。

学校法人は原則非営利の組織で、社会では大きな役割を果たすことが期待されています。それゆえに、社会からのまなざしも期待に満ちつつも厳しいところがあります。

慶應義塾における職員は、事務職員、看護職、コメディカルスタッフと多岐に及んでいますが、どの職種でも個々の職域に応じた技術や知識とともに、全体を見渡す鳥観的な見方が必要となります。

この三つの職種のなかで、事務職員についてはゼネラリスト育成をかねてから大きな柱にしており、この義塾の基本的な人材育成方針について変わることはありません。

しかしながら、世の中の動向の変化により、また職務遂行上の必要性に応じて、専門的な知識、特定の領域についての知見も求められるようになってきております。業界では昨今、IT人材や学術支援、あるいは募金活動についての、専門人材の採用、育成などが話題になりますが、専門性が求められるのはこれらの領域に限りません。

他方で、どのような職員として育っていくかは、本人の資質や機会によるところも大きく、簡単に論じられる問題でもありません。具体的にいえば、専門的な領域で期待され採用に至った人材が、研修や上司からのキャリア支援を受ける中で、本人も自覚していなかった管理職的才能を発揮するに至るケースはけっして稀ではありません。本人は自覚的ではなかったとしても、実は管理者的視点、すなわち俯瞰的な見方が備わっていたことになります。

今日のような変化が激しい時代には、学校、大学のようなどちらかといえば変化が緩慢な組織も、安穏としてはいられません。部門、機構ごとのセクショナリズムに依拠した決定ではなく、発生する問題ごとにそれらの組織が緊密な関係をもって、迅速に問題に立ち向かうことが求められています。

冒頭で書きましたように、学校や大学、病院によせる社会の期待は大きく、象牙の塔ではなく、社会との対話をふまえた学校、大学、病院運営が強く求められるところであります。事務職としてそのような問題に直接かかわることは当面は少ないかもしれませんが、学校法人も社会的存在です。緊張関係を保ちつつも、社会との対話をふまえた学校、大学、病院の発展が求められています。

慶應義塾が担う、教育・研究・医療の事業の発展に向けては、教職一体で、さらには義塾社中が一致団結して取り組むことが重要となります。その理想の体制を確かに形作るべく、職員各人が核となり、組織全体の体制活性化を実現することが今強く求められています。その課題に前向きに挑戦する思いを持ち合わせた人材を求めてやみません。みなさんの応募を心待ちにしております。

慶應義塾常任理事 池田 幸弘
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人事部よりメッセージ


慶應義塾の職員採用情報にご関心をお持ちいただきありがとうございます。

慶應義塾には教育・研究・医療を支える数多くの職員が働いており、その担当業務も非常に多岐に渡っています。配属される部署によって、仕事内容も関わる人(教員や職員、学生、卒業生、外部の方など)も全く異なります。そのために、職員個々人を一見すると全く別の目的のために働いているようにも見えますが、慶應義塾職員が共通して持っているのは「慶應義塾をより良くしたい」「慶應義塾を通じて社会に貢献したい」という想いではないかと思います。

どの会社にも「企業理念」があるように慶應義塾にも創立者 福澤諭吉の志にもとづく「建学の精神」があります。以下は「慶應義塾の目的」と呼ばれる一文です。

「慶應義塾は単に一所の学塾として自から甘んずるを得ず。其目的は我日本国中に於ける気品の泉源、智徳の模範たらんことを期し、之を実際にしては居家、 処世、立国の本旨を明にして、之を口に言ふのみにあらず、躬行実践、以て全社会の先導者たらんことを欲するものなり」

他にも慶應義塾を知るうえで不可欠なキーワードはたくさんありますが、職員に必要なのは、慶應義塾という組織を理解しているということだけでなく、抱える問題や課題を発見し、自分の頭で考え、周りの人間を巻き込みながら、それを解決する能力です。問題や課題を見つけるには、そのものをよく理解している必要があります。慶應義塾職員を目指していただく皆さんにはぜひ慶應義塾に興味を持って、いろいろなことを調べていただきたいと思います。

そして、慶應義塾で働くご自身の姿をイメージしてみてください。ご自身が活躍されている姿が浮かびましたか。イメージしやすい仕事もそうでない仕事もあります。しかしながら大切なのは、その環境で頑張ろうという「挑戦する気持ち」「やる気」です。特に新たに慶應義塾の仲間に加わっていただく皆さんには、ぜひ「新しい風」を吹き込んでいただきたいと思います。長年働いている職員では気がつけないことも、フレッシュな考えを持った皆さんであれば気がつくことができます。

慶應義塾をより良くしたい、慶應義塾を通じて社会に貢献したいと考える皆さんに、われわれとともに働いていただきたいと考えています。