北海道は外国人の第2の故郷になれるのか 技能実習生ら6万人超え 共生する社会の実現は?

建設現場で活躍する外国人(左)=千歳市(石川崇子撮影)

 北海道で外国人が増加の一途をたどっている。人手不足を背景に食品製造業や建設業など幅広い分野で主に技能実習生を受け入れ、昨年夏に初めて6万人を超え、今年も過去最多を更新する見通しだ。技能実習制度は待遇の悪さなどから人権侵害の温床と批判され、国は新制度「育成就労」を創設。2027年度の制度開始に向けた運用の検討が今年、本格化する。国際社会で人材獲得競争が激化する中、道内も外国人との共生に向けた具体策が求められている。

日本語教室で会話を楽しむミャンマー人の技能実習生たち=2024年9月、増毛町

 住民基本台帳によると、24年1月1日時点の道内の日本人は503万9100人で、10年間で40万1979人減少。生産年齢人口(15~64歳)は285万8828人で、48万6500人減少した。
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