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ダイソーに「ハイレゾ対応イヤホン」が登場。本当にハイレゾ音源を楽しめるのかレビューしてみた

 様々な製品の登場で市場をにぎわす100円ショップのイヤホン。ダイソーでは500円と高価ながら「ハイレゾ対応イヤホン」なるものが現れた。本当にハイレゾ音源を楽しめるほどの高性能なイヤホンなのか。レビューといきたい。

 

ついに100円ショップにも「ハイレゾ対応イヤホン」の波がきた。

 

 あらゆる商品が販売されている100円ショップのダイソーですが、イヤホンも多くの商品が展開される。今回は、近頃話題の「ハイレゾ対応」という謳い文句のイヤホンが現れたのでチェックしてみよう。

 

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箱は一般的なイヤホンでよく見かけるタイプのものだ。ハイレゾ認証ロゴも掲載されている。

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本体はイヤホンのみとなっている。

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本体は金属筐体となり、価格相応の安っぽさを感じさせない仕上がりとなった。

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プラグは金メッキとなる

 

ダイソーの500円ハイレゾ対応イヤホンは、本当にハイレゾ音源を楽しめるのか。実際に聴いてみた

 

 このイヤホンについて、オーディオハードウェアについては10mm経のドライバーユニットを採用している。「ハイレゾ楽曲を繊細に再現」できるとしており、この文言に沿ってチューニングしたサウンドとしている。そんな500円のイヤホンを早速聴いてみることにする。今回の試聴曲はこちら

 

ユエニ/夏川椎菜

ユエニ

ユエニ

  • 夏川椎菜
  • アニメ
  • Â¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

ひめごとリップ/TRINITYAiLE

ひめごとリップ

ひめごとリップ

  • TRINITYAiLE
  • アニメ
  • Â¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

Mermaid/TrySail

Mermaid

Mermaid

  • TrySail
  • アニメ
  • Â¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

スロウリグレット/田所あずさ

スロウリグレット

スロウリグレット

  • 田所あずさ
  • アニメ
  • Â¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

 

 今回の試聴環境はHiby R8SSを使用し、Apple Musicでハイレゾストリーミング音源(24bit/96kHz)を中心とした環境で使用する。

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使用したプレイヤーはHiby R8SSというハイレゾ音源にも対応したものを使用した

 

 ダイソーハイレゾ対応イヤホンの感想として、実売価格500円の商品と考えれば十分すぎるサウンドに正直驚いたところだ。妙なサウンドステージの違和感はあるが、特段どこかの音域が沈んだりすることはない。よく言えばハイレゾ音源を意識したサウンドとなっており、本当に500円と思えないくらいよく作り込まれている。

 

 最初にスロウリグレットを聴いてみる。ハイレゾを意識したサウンドなのか、高域の金属音が妙に刺さる点が気になる。ボーカルがやや前に出てくる関係で、楽器の定位感がその後ろに横並びとなる印象だ。これが妙な空気感の正体だろう。

  前述の妙な刺さりからか、ドラムスのハイハットなどは残響感も控えめで「ハイレゾ音源」のもつ情報量を再生できているかは微妙なところだ。近年のハイエンド機に慣れてしまうと、どうしても安っぽく感じるサウンドだが、この機種は500円の製品であることを考えれば十分すぎるものだ。

 

 ここで曲を「ひめごとリップ」、続けて「Mermaid」に変えてみる。低域のレスポンスもこの価格としてはかなりマトモで驚きを隠せない。その一方で、中音域の刺さりがやや気になることと、低域に解像感がないことから全体的にベールがかったサウンドになってしまう印象だ。ソリッドなサウンドを好む筆者とは合わないが、この辺りも価格を考えたら許せてしまう。

 

 ここで曲を「ユエニ」に変えてみる。ギターの生々しさなどが高価な機種と比較すると劣るポイントだ。やはり全般的に刺さりが強い点が気になり、その刺さりが上品でないのが惜しいところか。何度も言うが実売500円のダイソーイヤホンに求める音としては十分すぎるものだ。

 

 また、今回は音楽プレイヤーを使ってのレビューだったが、スマートフォンでもしっかり鳴らすことのできるイヤホンだ。スマホだと音量が取れないといったことはなかったので安心してほしい。

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スマートフォンでもしっかり利用できた

 

 さて、このダイソーハイレゾイヤホンだが、付属のイヤーピースがあまり良いものでないことが惜しい点として挙げられる。これを変えるだけでもある程度の音質改善が見られる。

 筆者としてはJVCのスパイラルドットProが高域の刺さりも抑えられて、手持ちのものでは最もしっくりきた。欠点はこのイヤーピースは1個550円(1ペアで1100円)となるため、ダイソーイヤホンのコスパが意味をなさなくなる点だ。

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端的に言うとイヤホン本体とイヤホンのゴム(イヤーピース)ひとつが同じ値段なのだ

 

 

500円にしては比較的音は良い。予備やお試しには良いかも

 今回レビューのダイソーのハイレゾ対応イヤホン。さすがに謳い文句の「ハイレゾ楽曲を繊細に再現」のような繊細さはみられなかったが、500円という価格を考えたら多くの方が納得するサウンドに仕上がっている。

 

 このイヤホンにはマイクも備わっており、スマートフォンでも利用しやすいものとなっている。マイクの通話音質はあまり良いものではなかったが、通話程度であれば問題なさそうだった。

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通話マイクも備えており、スマートフォンを利用しての通話が可能だ

 

 単純なイヤホンとして見ても「ダイソー製品」の中ではトップクラスで高音質なのは間違いないと考える。イヤーピースを変えたり、本体を分解して吸音材を入れたり等自分好みにサウンドをカスタマイズするのもひとつの楽しみだ。安くてハイレゾ対応イヤホンというものに興味がある方はチェックしてみてほしい。