New Manual×GQ SHOPのコラボはいかにして生まれたか──New Manualのディレクター、藤原裕に直撃

New Manual×GQ SHOPのコラボ再び! 禁断のブラックデニムが解禁された背景とは?
New Manual×GQ SHOPのコラボはいかにして生まれたか──New Manualのディレクター、藤原裕に直撃

ありそうでなかった黒

New Manual×GQ SHOPのコラボコレクションが、9月26日(木)に再び「GQ SHOP」で数量限定でリリースされる。今年4月にリリースしたインディゴデニムのジャケットとジーンズ、バッグはカートオープンとともに数分でジャケットとバッグが完売、ジーンズも3時間ほどで売り切れたという凄まじい人気を見せつけた。そして今回、その第2弾が実現。New Manualのディレクター、藤原裕に製作の意図について訊いた。

今回もグレーペイントで味出しをした。

#012 LV 36’s T-BACK JACKET GQ SHOP EXCLUSIVE Ⅱ ¥96,800

#017 LV 61's TAPERED JEANS GQ SHOP EXCLUSIVE Ⅱ ¥91,520

U.S.M PERSONAL EFFECTS DENIM BAG GQ SHOP EXCLUSIVE Ⅱ ¥10,560

「前回のコラボコレクションの反響が大きかったことから、自分の中で、もしコラボ第2弾のオファーをいただいたら、ブラックデニムで作りたいという気持ちがありました。いや、仮にもしオファーがなくても、こちらから提案しようと思ってたぐらいの気持ちで。それほど個人的に思い入れの強いアイテムなんです。ブラックの特別なデニム地を使い、さらに加工のプロセスを増やし、より複雑な色の階調を再現しています。それゆえプライスが若干上がっていますが、それを差し引いても価値のあるブラックデニムコレクションであると自負しています」

前回のデニムジャケットと比べる。コントラストの強さがわかる。

今回発表されたのは、ジャケットとジーンズ、バッグの3型だ。ベースモデルは前回と同様。色合いと加工が異なる。

「今回、GジャンのベースになっているのがNew Manualの『#012 LV 36’s T-BACK JACKET』。いわゆる”小ボタン”が特徴ですが、ほかにも小さめの襟や、少し丸みのあるポケットのフラップなどがすごく好きで。あと小ボタンは、他ブランドさんとコラボをしていないことも決め手になりました。ジーンズは「#017 LV 61's TAPERED JEANS」がベース。シルエットが際立つスリムテーパードが大好きなので、今回もこれがいいなと思いました」

NEW MANUAL初のブラックデニムは、昨年11月に発売したKAZUYA YOSHII × New Manual。しっとりとした階調表現が美しい。

これまで数多くリリースされたNew Manualのコラボモデルでも、ブラックデニムは特別な存在だという。

襟部分に施したリアリティ満点のリペア加工は、本コレクションのポイントのひとつ。

「ブラックのジャケットとして一番最初にリリースされたのは、吉井和哉さんとのスペシャルモデルです。ソロデビュー20周年を記念し、作ったもので吉井さんが所有する1950年代のジャケットをベースにしています。この個体は色落ちがユニークでそれを再現するのに苦労しました。『GQ SHOP』とのコラボでは、前回のモデルを基調によりメリハリのある色落ちを目指しています。さらに随所に施したリペア加工も見応えバツグンです。いずれのアイテムも私にとっては渾身の自信作ですので、ぜひ多くの人に着ていただきたいですね!」

藤原裕(ふじはら・ゆたか)

New Manual・ディレクター

原宿のヴィンテージショップ「ベルベルジン」顔役。ヴィンテージデニムマイスターとしても認知されている一方、多くのブランドでデニムをプロデュースするなど、現在のデニム人気を担っている。今回のプロジェクトに対し、いつにも増して気合いが入っているユタカ。「ブルーもいいけど、ブラックも渋くてお似合いです」と声をかけると、「ちょっと大人な感じですよね。今季は黒デニムを着たくなりました!」と、入れたばかりの差し歯(ヴィンテージではない)をきらりと見せつつ満面の笑みを浮かべる、”違いがわかる男”・ユタカ。

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文・オオサワ系 編集と写真・岩田桂視(GQ)