teenage engineeringのライブや最新シンセに触れるイベントに行ってきた

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teenage engineeringのライブや最新シンセに触れるイベントに行ってきた
photo : ヤマダユウス型

「楽しいなコレ」って感覚は、すごく根源的なんだなって。

先日発売された、teenage engineeringの最新シンセ「OP-XY」。

teenage engineeringの新作シンセ「OP-XY」。そのお値段は…

さささ、35万円!?teenage engineeringから発表された新しいシンセ「OP-XY」は、名機「OP-1」ライクなボディをベースとしたポータブルシ...

https://www.gizmodo.jp/2024/11/teenage_engineering_op-xy.html

その実機が展示されるというイベント「DESIGNTIDE TOKYO」に行ってきました。

さまざまなプロダクトデザインやインスタレーションに出会えるイベントで、teenage engineering製品もちらほら展示があるそうな。往年のTE(teenage engineering)ファンとしては、これは行かざるを得ないッ!

快適、深淵、創造性のカタマリ

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photo : ヤマダユウス型

というわけで、触りに行ってきました。ズラリと並んだTE製品の一角に発売されたばかりの「OP-XY」の姿が。日本代理店のスタッフいわく、日本向けに発売されているモデルは順調に売れているとのこと。約40万円するのにすごいな…。

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photo : ヤマダユウス型

筐体デザインやボタン・ツマミの配置は、上にチラ見えしている「OP-1」とほとんど同じ。ですが曲の作り方はかなり別ジャンルで、「OP-XY」は「OP-Z」のようなシーケンサー的思考で組み立てていきます。いわば「OP-1」ボディで「OP-Z」的なことをやるイメージ。

軽く触っただけでも、エフェクトのユニークさやボタンを押していく原始的な楽しさが感じられます。「こうやれば、こうなる」の積み重ねでフレーズを展開していくこの感覚、たまらないよな〜。

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photo : ヤマダユウス型

Type-Cでの充電や、MIDI周りの端子類も使いやすそう。SYNCが出せるから他のハードシンセとも合奏させやすい。

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photo : ヤマダユウス型

左下には圧力感知式のピッチベンドも。加速度センサーも内蔵してるので、ライブめいたアレンジもお任せです。ワークステーション的な包括性を備えつつ、こうした遊べる要素を盛り込んでくれてるのがTEの素敵なところですね。

あと会場内に展示された他の製品も面白かったです。じっくり見ちゃった。

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SOHYUN YUNさんの作品。韓服からインスピレーションを受けた「TONEシリーズ」。Kartellのような透け感が可愛い。photo : ヤマダユウス型
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元・バルミューダのデザイン部長、高野潤さんの作品。成果が見える空気清浄機。photo : ヤマダユウス型


超貴重! teenage engineeringのCEOについに会えた

僕が訪れた2024年11月30日の部では、TE製品の日本アンバサダーであるLullatoneさん、Steeezoさんらによるライブも行われていました。

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Lullatoneさんによる演奏。photo : ヤマダユウス型
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植物やウクレレも駆使するLullatoneさんとOPシリーズをマルチで駆使するSteeezoさん。それぞれのTE愛を感じる...。photo : 尾田和実

「OP-1 field」を中心に、「OP-Z」や「TX-6」も活用。chase blissの「blooper」、Hologram Electronicsの「Microcosm White」といったドリーミーなエフェクターも。このへんのエフェクターほんと好き!

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photo : ヤマダユウス型

ライブは大盛況。

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Steeezoさんによる演奏。photo : ヤマダユウス型

OPファミリーや「pocket operator modular」を駆使した、TE大集合な演奏も。このテーブルだけでおいくら万円になるのか…。

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photo : ヤマダユウス型

ライブ後はTEのCEOにしてデザイン責任者Jesper Kouthoofdさんと、TEに在籍していたこともあるというサウンドアーティスト / デザイナーのYuri Suzukiさんによるトークイベントも実施。貴重な機会!

TEはCEO自身がデザインも見るという、比較的珍しい会社であること。デザインだけでなくプロダクトの作成まで手掛けていること。Jesperさんはエンジニアを志していたけれどグラフィックデザインの会社に就職し、エンジニアリングやデザインなどがカテゴリー分けされていることに疑問を抱いたことなどが語られました。

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photo : ヤマダユウス型

TEはJesperさんが友人と立ち上げた会社で、ご自身はイタリアやドイツのデザインに影響を受けたそう。言われてみればアキッレ・カスティリオーニとかフィリップ・スタルクみたいな楽しさが、TE製品からも感じられるなぁ。

また裏話として、TEのfieldシリーズは日本のアウトドアメーカー・Snow Peakの製品にジャストフィットするように作られてるんですって。TE製品持ってフィールド=アウトドアに出ちゃえってコト!?


アイディアやデザインって偉大

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2014年のTEの公式サイト。photo : ヤマダユウス型

TEで一番売れた製品は、1万円ちょいで買えるpocket operatorシリーズだそうな。当時のTEは財政が厳しく、PCB基板一枚で作れるPOシリーズはコスト的にも助かったとのこと。結果的に大ヒットとなりましたが、これこそ制限のアイディアが生んだ機能的デザインでしょう。

アイディアやデザイン、それらが秘めているパワーをこのDESIGNTIDE TOKYOで再認識させられたのは、なんとも運命的。実際、TEの楽器を買うときって、スペックだけでなく、「それ」が欲しいんですよね。モノ的魅力といいますか。

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photo : ヤマダユウス型

意欲的な新製品を出してくれてるのも嬉しい。teenage engineering、やっぱり好きです。


Source: DESIGNTIDE TOKYO