モバイルPCゲーム機市場、盛り上がっています。
パソコンでプレイするゲームを持ち運べることで、ここ数年急激に注目度が高まっているモバイルPCゲーム機。そのブームを牽引するのはSteam Deckをくり出したValveです。が、どうやらモバイル市場だけで終わるつもりはないようです。据え置き型Steam Deckの噂が聞こえてきました。
携帯型から据え置き型へ
据え置き型の気配を感じ取ったのは、Redditユーザーのcoolbho3kさん。
少し前にアップデートされたSteam Deckのカーネルにコードネーム「Fremont」という端末を発見。この端末は既存のものではなく、Valveが開発するSteamOSが搭載された新しい端末。それもテレビに繋いで使用するタイプ端末が準備されているようだとRedditにポストしました。これがどうやら据え置き型のSteam Deckなのではと予想されています。
カーネルからわかる情報は多くないながらも、AMDの高性能APUチップ(統合型GPU&CPU)が搭載される見込みです。
据え置き型のライバルは?
予想・噂が事実ならば、携帯型のハンドヘルドPCゲーム機から据え置き型へ参入という、ゲーム端末メーカーとしては珍しい流れになります。
据え置き型でライバルとなるのはソニーやマイクロソフト。据え置き型Steamではなく、いっそSteam版PS5/Xbox SeriesXって言っちゃえば、バチバチ感もわかりやすいですね。
Play Stationは、かつて存在したPSPのような携帯ゲーム機を再び開発中という噂も聞こえています。SonyとValveがお互いの市場へ参入しあって、また新しいゲーム機戦国時代がくる未来が見えるような…。
ただ、Valveのライバルとなるのは既存ゲーム機だけではありません。ゲーミングパソコン市場ともバチバチになる可能性も。
ゲーミングPC不要時代
ValveがSteam Deckをリリースしたことで、お家のパソコンでプレイしていたPCゲームを持ち運べるようになりました。一周回って、今度はその持ち運んでいたゲームをValveのお家端末でプレイできるとなれば…、場合によってはゲーミングパソコンは不要となるかもしれません。
ゲーミングパソコンはスペックが高いものが多く、制作系現場でも重宝されています。が、もし純粋にゲームのためだけに端末が必要な場合、価格しだいではパソコンから据え置きゲーム機へ移行した方がいいよねって話になります。
ゲーミング端末市場も携帯型PCゲーム機市場も、ここ数年非常にヒートアップしているので、Valveの出方しだいで火花の量がとんでもないことになるのでは…。
Source: Tom's Hardware