IDCのデータによれば、2024年のウェアラブル市場の出荷台数がわずかに減少しました。その影でスマートウォッチ最強として名をはせているApple(アップル)が、HUAWEI(ファーウェイ)に出荷台数で王座を明け渡しました。
2024年の1〜3四半期にかけて、世界全体でのウェアラブルデバイス(スマートウォッチやフィットネストラッカー)の出荷は1億3900万台でした。そんなに製造されているの…というところにも驚きですが、2023年の同時期よりも1%ほど減少しています。ウェアラブル市場自体の成長が穏やかになり始めているようなんです。
ですがそんな中、HUAWEIは2360万台を出荷してAppleを上回り首位を獲得しました。

フィットネストラッカーの方が売れている
ウェアラブル市場として、大きなくくりで見ると台数は減少しています。その要因はスマートウォッチで出荷台数が減少しているためです。
IDCによれば、実はフィットネストラッカーは前年の同時期よりも12%近く出荷台数が増加しています。HUAWEIはアジア、中東、アフリカと広い規模でハイエンドから安価なフィットネストラッカーまで幅広い製品展開で出荷台数を大きく伸ばしました。その伸び率は+ 44.3%。1社だけ圧倒的な伸びです。
Apple、Samsung、その他のメーカーは…
とはいえ、出荷台数で一時的にトップを明け渡しても、Appleの存在は依然として大きいものです。Apple Watch Series 10、Apple Watch Ultra 2の発売など、プレミアムモデルに特化して、安売りはしないぞ。と強気のApple。成長中のフィットネストラッカー市場に参入をしないことで、だんだんと他メーカーの影が後方から迫ってきています。
Galaxy シリーズを率いるSamsung(サムスン)は、プレミアムなGalaxy Watch Ultraから手頃なGalaxy Watch FEまで幅広い価格帯で展開。基本的な機能で十分というユーザーのニーズにも答えています。出荷台数は全体の4位です。
Xiaomi(シャオミ)、そしてBBK(OPPO(オッポ)などを展開する親会社)も手軽な価格で手に入る端末の投入で出荷台数ランキングに食い込んでいます。Googleさんは…。
2024年後半になって、中国モバイルメーカーの雄、HUAWEIが復活しつつある、というような話が出てくるようになりました。最近ではGoogleとも決別して独自OS路線を大胆に走っています。さらに2025年は一波乱巻き起こしてくれるかもしれません。
Source: ANDROID AUTHORITY, HUAWEI