本日0時にマイクロソフトから「Microsoft 365 Copilot」が発表されました。
何が起こったのか簡単に言うと、ワードやエクセル、パワポなど、おなじみのお仕事アプリのほぼすべてにChatGPTのような対話型のAIが埋め込まれました。 ブラウザでChatGPTとお話するより格段に実用的だと思いますこれ。
マイクロソフトはこのAIを「Copilot(コーパイロット:副操縦士)」と呼んでいます。お仕事の助手のような存在ってことです。その助手が何をやってくれるのか、マイクロソフトが挙げている例をいくつか紹介します。
Outlookでメールの自動生成
送りたいメールのざっくりした内容をCopilotに指示します。例では娘の高校卒業のお祝いパーティのお誘いメールを作るよう依頼。
するとCopilotがメール本文を作成してくれました。ご丁寧に過去の会場とのやり取りのメールから駐車場の地図リンクまで貼り付けてくれています。メニューから「もっと短く」「もっと長く」など文章の長さも指定して生成し直すことができます。
パワポでスライドの作成
お祝いパーティで流すスライドの作成。「サッカーや演劇を楽しんだ高校生活の卒業を祝うスライドを作って!激励の言葉も添えて。」
スライド作成を指示するときには「プロっぽく」「カラフルな」などスライドの雰囲気を指定できます。
Copilotが何やらOneDriveから娘のフォトアルバムを探しはじめたと思ったら…
あっという間にスライドが出来上がりました。しっかり高校生活の思い出の写真も入っています。スライドごとの修正も右側のチャット画面から言葉で指示するだけで可能。 アニメーションもお願いすれば作ってくれます。'
Microsoftいわく、人間のユーザーはパワポの機能を10%くらいしか活かせていないそうですよ。Copilotならあらゆる機能を駆使して目的を達成してくれます。
エクセルでデータ解析
エクセルに保存されたプロダクトの売上の生データ。Copilotに分析を頼むとまずはテキストでトレンドを教えてくれました。
さらに、特定のプロダクトの売上の分析を頼むと、Copilotは新しいシートを自動生成。グラフや複数の表で多角的にデータを可視化してくれました。
こういう資料、いくら用意しても会議中に想定とは違う視点でデータを見たくなることが多いんですよね。Copilotなら会議中でもパパッと新しい分析表を作ってくれそうです。
アプリを横断して仕事を手伝ってくれる
Copilotくんはマイクロソフトのアプリであれば垣根なく仕事をしてくれます。
「このOneNoteのメモをもとにWordで提案書作って」
「カレンダーの空いてる日であの人とTeamsで日程調整して」
「このエクセルの分析結果をパワポでスライドにして」
といったように、まるで人間に仕事を頼むかのように指示できるんです。CopilotはMicrosoftアカウントにあるものはほぼ全てGPT4を含む大規模言語モデルを通して活用してくれます。普段マイクロソフト製品を使っていればいるほど便利になりそうですね。
メール文しかりスライドしかり、とりあえずお願いすればなんでも「たたき台」を作ってくれるのが最高だと思いませんか?
何かを生み出すことをよく「0を1にする」って言いますが、0.3くらいを渡せば1にしてくれるのがCopilotって感じ。人間はその1を80なり100なりに育てていくのが仕事になるのかもしれません。
Microsoft 365 Copilotは今後数ヶ月以内に各アプリに導入、価格やライセンスは近日アナウンスされるとのことです。
Source: Microsoft