ポーランドのバイクみたいなカプセル型EV「Triggo」、タイヤ幅が可変するギミックを搭載

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  • author 岡本玄介
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ポーランドのバイクみたいなカプセル型EV「Triggo」、タイヤ幅が可変するギミックを搭載
Image: Triggo

一応4輪車だけど、サイズ感と乗り方は2輪車。

前後シート2人乗りで、最大20度も傾けてカーヴするのがバイクっぽい、自動車とバイクのハイブリッドみたいなカプセル型4輪EV「Triggo」が、ポーランドで作られています。

Video: Triggo/YouTube

トランスフォームで車幅が変わる

見た目もSFチックでカッコ良いのですが、コンパクトさもウリのひとつです。高速走行時は前輪のシャーシが左右に広がり、渋滞時や駐車時は車体と同じ幅になるよう、タイヤ幅が可変するギミックを備えています。

車幅は86cmと148cmに、2秒以下でトランスフォームが完了。ちなみに86cmだと、最高時速は25kmに制限されますが、ノーズが少し持ち上がるので見晴らしが良くなります。

Video: Triggo/YouTube

悪天候にも強くて、クルマとの一体感が得られそうなドライビング。2輪車より安全で、乗っていて楽しそうですよね。車幅の可変はハンドルからボタンひとつで。ついでに乗降のためのスライド式ドアもボタンで行います。

4本あるバッテリー交換はカンタン

バッテリーは交換式で、スロットにガシャンとハメてゆくだけです。4本あるので充電がちょっと大変そうですが、走られる範囲は140kmとのことです。

重量は意外と530kgもあるそうですが、最高時速は後輪にふたつあるブラシレスDCモーターのおかげで90kmも出ます。

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Image: Triggo

これがロボタクシーに?

「Triggo」は元々、カーシェアリングロボタクシー用に開発されたのだそうです。他者との共有は分かりますが、ロボタクシーは? そのヒントは、ラジコンで遠隔操縦できる試作品を見れば納得です。

独自のコンピュータ制御システムで、自律運転も可能になるとのこと。一般的なビジネス展開は2022年を目指し、中国、インド、ロシアでの展開を目論んでいます。

大都市では駐車場や路駐するのが大変なので、新たなシティコミューターとして選択肢のひとつになると良いですね。もし日本に輸入されるとしたら、小型自動二輪免許や普通自動車免許で乗れると良いなぁと思います。

Source: YouTube (1, 2), Twitter via Triggo via NEW ATLAS