レジ店員が1300件ものクレカ情報を覚えて不正利用。Apple Card求む

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  • author Andrew Liszewski - Gizmodo US
  • [原文]
  • 中川真知子
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レジ店員が1300件ものクレカ情報を覚えて不正利用。Apple Card求む
Image: shutterstock

人間の脳みそって凄いんだなと思わされるニュース。

テレビでも報道されているので既にご存知の人もいるかもしれませんが、日本のとある商業施設で働いていたパートの男性が、客のクレジットカード情報を暗記して悪用していたらしいです。しかも暗記した数は1300件。善悪は別として、純粋にスゴッ!

このニュースはロケットニュース24の英語版であるSoraNews24を通して海外でも報じられ、それをみた米Gizmodoがさらに広め…みたいに世界規模で話題になっています。

では、このニュースを知らない人のために、どんなことが起こっていたのかおさらいしてみましょう。

都内大型商業施設のレジ係

今回逮捕された容疑者は、レジ打ちさんでした。彼は客が支払いに使ったクレジットカード情報を瞬時に覚えてメモに残し、それを利用して海外の通販サイトからバッグをふたつ、27万円分も不正購入しました。

手に入れた商品を転売して現金に換え、生活費や家賃に充てていたみたい。その記憶力があれば、他に別のことができただろうと悔やむ声が聞こえてきますが、本人にしかわからない生きづらさもあったのかも(?)。

予防策は…

スキミングを未然に防ごうとかいうレベルの話じゃありません。一瞬の隙にカメラアイで覚えられてしまうなら、現金iDペイを使うしかないのかも。どうしてもカードがいいというなら、Apple Cardのような番号が記載されていないものを使うのがいいのかもしれません。Quoカードのようなプリペイドもいいかも。

でも、クレカのポイント還元なんかを考えると、ほぼ出会うことのない特殊能力の人に怯えてクレカを使わないのは現実的じゃありませんね。まぁ、被害にあったら「身に覚えのない商品が買われています」とクレカの会社に問い合わせるのが1番でしょう。

私4回ほどクレカ詐欺にあいましたが、全て保証してもらうことができました。ひどい時は、何者かに、イギリスの大学の学費(クレカの請求書には大学名も記載されてましたよ!)と運転免許の教習所の費用と高級ワイン10万円分を使い込まれましたが、それもちゃんと保証してもらうことができました。クレカの会社によっては、調査に時間がかかったり手間がかかったりすることもありますが、自分に非がなければそこまで困ることはありませんでしたね。

ところで、カメラアイってどこまで凄いの?

私はこれまでの人生でカメラアイに2回であいました。ひとりは小学生の時の同級生で、もうひとりは留学時代に知り合った日本人学生でした。

小学生の時の同級生は、テストで必ず満点を取っていました。勉強法を聞いたら、「教科書を見れば全部暗記できるでしょう?」とのこと。彼は、覚えようとしているのではなく、その全てを記憶していたみたい。だから、「この答えは教科書xxページのxx行に書いてあったよ」といった言い方をしていました。

留学時代の友人も同じ感じ。医学部の学生さんでしたが、教科書をパラパラ〜と捲るだけで、全て頭に入るのだそうです。ちなみに彼の家系はみんなそうらしく、教科書丸暗記は普通なんだとか…。

今回の谷口容疑者がこのレベルの記憶力なら、クレカ情報なんて朝飯前だったことでしょうね。それにしても、なんで犯罪なんかに手を染めたかなぁ…。この素晴らしき能力を、伸ばしてくれる人はいなかったのか…、なんとも複雑な気持ちになるニュースですね。