YouTubeから削除されるコピペ動画の定義って?

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YouTubeから削除されるコピペ動画の定義って?
Image: BigTunaOnline / Shutterstock.com

動画コピペするだけで月50万円」的な儲け話は完全に削除対象に。

YouTubeが動画で掲載ポリシーに違反する広告出稿チャンネルを30日間の停止処分にしたところ「コピペ認定で削除された!」という苦情がわれもわれもと殺到し、急きょヘルプセンターにFAQを公開するなど対応に追われています。同社がヘルプセンターで明らかにした重複コンテンツの定義はこちら。

・自動生成っぽい

・無断転載、なんらの付加価値も加えていない

・複数の人が何度も擦り減るまでアップロードしており、最初のアップロードではない

・YouTube著作権管理ツールの監視を逃れる細工を施したアップロード

もともとYouTubeで稼ぐためにはパートナープログラムに参加が必要で、ここに参加するからにはこういうコピペ動画は掲載してはいけないと、公式は言っているんですね、はい。

YouTubeパートナープログラムは今年、「過去12ヶ月の再生4,000時間、チャンネル登録1,000人」にならないと入れないという厳しい基準を導入して話題になりました。それ未満の、広告で稼いでいない動画は特に取り締まりの対象にはならないと、Mashableからの取材には答えているので、急にコピペ動画が消えるわけではありません。ただ、いちおう広告で儲けるからには人のふんどしで相撲をとっちゃいけないよ、というラインを明確に示したかたちです。また、プログラムに参加したら一生安泰というわけではなく、参加後も定期検査を行っている点も今回の発表で明らかになりました。

FAQではさらに、こんなくだりもあります。

コンテンツIDを持っている動画、商用利用が認められる動画、フェアユースの動画は?

使用許可を持っている動画や、フェアユースなど著作権法で使用が認められる動画であっても、外部のチャンネルや掲載元のコンテンツで儲けることが主目的のチャンネルはプログラム参加資格を失います。参加対象とみなされるためには、なんらかの不可価値を加えなければなりません。

つまり法律的には許容範囲でも付加価値ゼロのコピペ動画は認めない、と。厳しいですね。

で、コピペ認定されたらどうすればいいかというと、30日以内に動画を削除するか修正して参加を再申請しなければなりません。修正では、独自のコメント、切り口、情報、加工を加えてオリジナル性を持たせることが条件となります。いろいろ納得感が高いポリシーではありますよね。

ヘルプフォーラムには「参加基準を満たしたのに何か月も認定されない」という苦情もどさくさに紛れて山のように集まっていて、あの厳しい収益化のハードルを乗り越えるユーチューバーがこんなにいるのか…!と改めてビックリですわ。

Source: YouTube Help Forum via Mashable