そして足音が怖い。
2019年7月以降、年に1,000台を生産することになった、ソフトバンクグループBoston Dynamics(ボストン・ダイナミクス)の犬型ロボ「SpotMini」。
じつは今年6月末、竹中工務店や大和ハウスグループの株式会社フジタとソフトバンクが協力し、SpotMiniの実証実験を国内でも行なっているという話がありました。
そして時は流れ10月11日。テストに実りがあったのか、Boston Dynamicsが日本での実証実験のようすを公開しています。では建設現場内をお散歩する、SpotMiniのようすをご覧ください。
SpotMiniの動き
最初は、竹中工務店の現場から。これまで披露されていたSpotMiniは頭からアームが出ていましたが、このSpotMiniはお尻の上にゴツいセンサーが載っています。
次のシーンで鉄柱で行き止まりになると、アームの口を開いて威嚇するかのような態度をとりました。さらに反対側に回り込んで、振り返ってまた威嚇。
続いてのシーンは、株式会社フジタの現場。ここでは、かつて見せたお尻から階段を降りる芸を披露しています。
ホントは何をしているの?
動画の説明文によると、この映像は世界中でテストしているホンの一例とのこと。SpotMiniは現場を初期マッピングしたあとに自律歩行し、作業の進展具合を測っているのだとか。アームの口を開けた動きは、現場の調査をより詳しくチェックするため。おそらくあの中には特殊カメラやセンサーが別途埋め込まれているのでしょうね。
発売まで1年足らず
SpotMiniは2019年後半に販売開始されると言われています。以前に創業者のマーク・レイバート氏は、建設、配達、防犯とホーム・アシスタントの4部門に絞ってテストを行なっていくと語っていましたが、今回のテストはまさにその1部門で、発売に向け、ほか3部門でもテストは行なわれることでしょう。
配達だったらあの口でポストに手紙を入れたりしているのか? ホーム・アシスタントならルンバの代わりに雑巾がけでもしてくれるのか? はたまた防犯なら泥棒にアサルトライフルでもブッ放しているのか? それぞれの現場でどうテストされているのか、すっごく気になります。
ボストン・ダイナミクスの親会社はソフトバンクグループです。なのでもしかすると、これ以外にも結構な数が日本にいるのかもしれません。いざ発売されればペッパー君の下半身に合体、なんて可能性もあるかもしれませんね(ない)。
Source: YouTube, 株式会社 竹中工務店, 株式会社フジタ