「インスタ映え」とは人のマネをすることなの?
スマートフォンと写真投稿アプリの爆発的な普及により、海外旅行でやることは現地の有名スポットを心ゆくまで堪能することよりも、スマホを向けてパシャりと撮影し、加工して投稿することがメジャーになってしまった昨今。
ピサの斜塔を横から支えるポーズは大昔から皆やっていましたが、誰かがちょっと面白いことをするとみーーーーんながマネしちゃうんですよね。
そこに目をつけたのは、映像作家のオリヴァー・クミアさん。彼はハッシュタグから同じような写真を見つけ、「結局インスタの写真はみんな同じじゃね?」ってことを証明したのです。
まずは旅行前のパスポート写真! コレみんなやりますよね! そして飛行機の座席から撮った翼越しの空港や空! あるある過ぎて笑っちゃいます。
カップルで旅行すると真似するのが、世界的に有名になったロシア人カップルの「Follow Me To」ポーズ。
ピサの斜塔を支えるポーズはいまだ健在ですが、アイスクリームのコーンを使った技も流行っています。そしてトレビの泉に『モナリザ』とド定番の観光スポットが続き、日本も新倉山浅間公園の忠霊塔や、伏見稲荷、とんこつラーメンが外国人に人気のようです。
セルフィーも皆さんやりますが、自動車のサイドミラー越しに撮るのも、ロード・トリップの思い出作りに一役買い、セクシーなビキニ自撮りやビーチでの生足もインスタ映えします。
お気付きかと思いますが、オリヴァーさんは、被写体をなるべく同じ角度で同じ位置に合わせるよう写真を調整しています。なので余計みんなと同じような印象を与える映像になっているんですよね。その結果、モアイ像も全部が同じ角度に傾いちゃうワケです。
皆がやっていることに追随するのも楽しいですが、新しいポーズを実践してこその「インスタ映え」ではないかなぁなんて思ったりも。人とは違った写真で、見る人をビックリさせたいものですね。
Image: vimeo
Source: vimeo via DPReview
Andrew Liszewski - Gizmodo SPLOID[原文]
(岡本玄介)