動かない車で米上陸を果たした中国の電子系メーカーLeEco(ル・エコ)が、いよいよ火の車に!
Bloombergによると、LeEcoは昨年買収した米Yahoo!本社跡地を売却し、Vizio買収も断念し、先月末の給料は支払いが遅れ、会計部門トップが辞め、約3分の1のレイオフ(業績悪化による解雇)を計画したのはいいのだけど退職金払うお金もなくてダラダラと何カ月も採用を続けている、とかいう噂です。
LeEcoの名を一躍有名にしたのは昨年7月のVizio買収のニュースでした。コストコや、アメリカのウォルマート、ベストバイの売り場でお馴染みのTVメーカーVizio。ここを20億ドル(約2,180億円)で買収し米国進出の足がかりとするというので、みんなオオ~となって、もう買収したかのような話になっていたんですが…結局買わないんかい!
昨年11月に北米オフィスのチーフ・レベニュー・オフィサーに取材したときには「万事予定通りですよ。北米は当社のトッププライオリティ」と言っていたのに…5カ月でクルッとひるがえってしまいました。
シリコンバレーのど真ん中にある米Yahoo!本社跡地は昨年6月、2億5000万ドル(約272億円)で買収したものです。本当はここに12,000人を雇用し米国進出の足がかりにする予定だったのですが…結局、中国企業に所有権移譲となりました。
12,000人雇うどころかレイオフに次ぐレイオフで、今は社員数が昨年8月の約半数まで落ち込んでいるようです。「ようです」というのは、同社は労働局や州政府にレイオフの告知をまだ行なっていないので確かめようがないから。いちおう米GizmodoがLeEcoにコメントを求めてみましたが、返答はまだです。
Samsung(サムスン)から昨年鳴り物入りでヘッドハントされたマーケティング部門幹部のTodd Pendletonさんも、今年1月に辞めていますしね。会社の内情バラシのサイトGrassDoorに寄せられた現社員と元社員のコメントも最悪で、採用直前になって部署がまるごと消えてしまった、と書いている人もいます。
Tesla対抗のEV車メーカーFaraday Futureもあちこち支払いが遅れているそうだし、なんとまあ…
いつになったら動くものやらですねぇ…。
・中国LeEcoが米上陸。テスラ対抗EVカーは事故と渋滞で発表に間に合わず