広大な森ではなく、高くそびえ立つ森へ。
現在、スイスで建設中の高層ビルは、住居と森が一体化した実に未来的なデザインです。建物の全体に、コンクリートの植木ポッドが組み込まれており、あちこちから杉が生えています。設計したのはイタリアのStefano Boeri氏。住居とレストラン、店舗などが入る予定の複合施設で、完成すると、タワーは高さ383フィート(約117m)にもなります。完成は2017年を予定。
杉か…。花粉症は大丈夫なのでしょうか…。
Stefano Boeri氏が森のような建物をデザインしたのは、これが初めてではありません。緑あふれるエコなデザインは人気があり、賞も受賞しています。が、一方でこれは本当にエコでサステナブルなデザインなのかと疑問視する声もあがっています。
これだけの木を支えるには、それ相当の鉄筋コンクリートが必要であり、コンクリートが多くいるということは、その分、二酸化炭素も排出するということ。いくら建物に木を植え二酸化炭素を吸収させたとしても、果たして釣り合いがとれるのだろうかというわけですね。木にとって、成長しにくい環境なのではという声もあります。
新しい形のデザインは、まだわからないことだらけ。これから年月を経て問題点が見えたり、改善されたりしながら、街は作られていくのでしょう。
source: Dezeen
Chris Mills - Gizmodo US[原文]
(そうこ)