米ミズーリ州に住む高2のBrynn Myersさん(16)が今年の科学フェアで選んだテーマは「犯罪現場の鑑識」です。で、調べていくうちに、殺人の証拠を完全に消す方法がわかってしまいました。
Myersさんが知りたかったのはズバリ、殺人で血だらけになった現場を隠蔽する最も効果的な方法です。そこで牛の血を綿の布に数滴垂らして、3つの異なるタイプの洗剤で洗ってみたんです。結果はピッツバーグで先週開かれたインテル国際科学技術フェアで発表しました。
Eureka! LabブログのBethany Brookshireさんによると、実験内容は大体こんな感じです。
使ったのは一般の家庭によくある塩素系漂白剤、洗濯洗剤、酸素系クリーナーの3つです。塩素系漂白剤は深く染み込んだシミを除去し、殺菌するのが用途です。洗濯洗剤は大抵、界面活性剤が含まれていて、これは衣類に付着した土などの成分を洗濯水に溶けやすくするもの。酸素系クリーナーの含有成分は過酸化水素で、これも表面の除菌に使われます。[...]目に見えるシミを取り除く効果という点で一番効果抜群だったのは酸素系クリーナーで、1回洗うだけで綿布から目に見える血痕はすべて取り除くことができました。漂白剤は1回、2回洗ってもまだ血痕は残っていたものの、3回で消えました。洗っても洗っても血の染みた布だらけで残ったのは洗濯洗剤で、これは3回洗ってもまだだめでした。
へ~。
こうして何度か法医学的分析を重ねていったら、あることに気づきました。目で見えなくなっても検出はまだできるんですね。ただ酸素系クリーナーだけは、一部の厳密な法医学的分析でも検出できなかったんです。結論:血の始末には酸素系クリーナーが最強。
逆に現場鑑識で血痕がなかったら、酸素系クリーナーの痕跡を探せば犯罪捜査にもプラスになると、Myersさんは話しています。
source: Eureka! Lab
Annalee Newitz - Gizmodo US[原文]
(satomi)